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阿部サダヲ、流行語大賞の「ふてほど」に感謝「今まで演じた中で一番、手ごたえがあった」

スポニチアネックス / 2024年12月2日 15時11分

<2024 ユーキャン新語・流行語大賞>写真に納まる阿部サダヲ(撮影・西海健太郎)

 年末恒例の「2024ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)が2日に発表され、俳優の阿部サダヲ(54)主演で今年1月期に旋風を巻き起こしたTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜後10・00)の略称「ふてほど」が年間大賞に選ばれた。阿部は授賞式に登壇し、喜びを語った。

 ドラマ関連ワードが大賞に選ばれるのは、2013年に大賞に輝いたTBS日曜劇場「半沢直樹」の名ゼリフ「倍返し」以来、11年ぶり。主演の阿部サダヲは、「ありがとうございます。なんか…いつもテレビで見ているところに出ることができてうれしいです」と控えめに喜び。「正直、“ふてほど”って自分たちで言った事は一度もないんですけど(笑)」と暴露し会場の笑いを誘いつつ、「ドラマ全体が評価されたということ。ありがとうございます」と笑顔を見せた。

 「どんな思いで担当されたのか」という質問に対しては「主演が決まり、ドラマが始まる前には“挑戦的な役ですね”とよく言われていて…“あれ、問題になる作品なのかな”と思っていましたが、意外とそうではなく、周りが面白がってくれて。最初は“いらない”と言われていたミュージカルシーンも、どんどん期待されるようになった」としみじみ。俳優仲間からも「(この作品に)出たい」という声が多く上がっていたといい「どこに行っても『不適切…』面白いねって言われました、手ごたえが、今まで演じた中で一番ありました」と、充実感を口にした。

 誰もが知る「倍返し」以来の快挙となった「ふてほど」は、宮藤官九郎氏がオリジナル脚本を手掛けたヒューマンコメディー。主人公は1986年(昭和61年)から2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまった“昭和のダメおやじ”体育教師の小川市郎(阿部サダヲ)。彼の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与えた。

 毎回、昭和と令和のギャップなどを小ネタにして爆笑を誘いながら、「多様性」「働き方改革」「セクハラ」「既読スルー」「ルッキズム」「不倫」「分類」、そして最終回は「寛容」と社会的なテーマをミュージカルシーンに昇華。コンプラ社会に押し付けがましくなく一石を投じる宮藤氏の意欲的な筆が冴え渡り、SNS上で大反響を呼んだ。

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