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巨人育成5位 山村学園・西川歩 1メートル69の投魂 小さな巨人へ一直線

スポニチアネックス / 2024年12月3日 6時2分

山村学園・西川は1メートル69と小柄ながら最速148キロの直球が武器

 【目指せ!イチロー&由伸 24年ドラフト下位指名】巨人から育成ドラフト5位指名を受けた山村学園(埼玉)の西川歩投手(18)が、「小さな巨人」を目指す。高校時代に肉体改造に取り組んだ成果で、1メートル69と小柄ながら、左腕から繰り出す直球の最速は148キロを計測。球威で押すスタイルで、育成から成り上がる。

 背番号は「029」。西川は3桁番号からプロ野球選手としてのスタートを切る。「昔から伝統ある球団というイメージがあります」と歴史の重みを感じながら、ユニホームに袖を通した。

 身長は1メートル69。参考にする投手は「ヤクルトの石川投手、オリックスの宮城投手、カブスの今永投手、小柄な選手を目標にしています。投球フォームの中で参考にする部分も多くて、下半身の使い方など参考にさせてもらっています」。小さい体でも、一線級の投手になった左腕はたくさんいる。目指すべき道は分かっている。

 プロ入りを思い描き、肉体改造に取り組んだ。高2夏に62キロだった体重は、76キロまで増えた。「ずっとご飯を食べてました。朝起きて食べて、学校行って食べて、休み時間も毎日おにぎり食べて、グラウンドでも補食で1合飯食べて、帰ってご飯食べて、お風呂入って寝る前にもう一度食べてました」。母・智子さんは「体重を増やしたいからおにぎりを作ってほしい、タンパク質を増やしてほしいって。頑張ってる彼に私ができるのはそれくらいでしたから」と、毎日5、6合ほどの米を炊いてサポートしてきた。

 変化球は最も自信のあるスライダーをはじめ、カーブ、フォーク、チェンジアップを操る。担当の大場豊千スカウトは「投げっぷりが良く、けん制やフィールディングのうまさも持ち味の一つ」と投げるだけではなく、守備面の動きも評価する。

 3年間で飛躍的に伸びた左腕。「真っすぐで押せるところが自分の持ち味だと思ってます。勝てる投手というのを、一番の目標に挙げています」。小さな巨人へ。西川の挑戦が始まる。 (川島 毅洋)

 《“自覚”芽生え急成長した高2の冬》10年から山村学園を率いる岡野泰崇監督は、同校から初のNPB選手を送り出すことになった。「入ってきたときは衝撃的だったから、1年生の春からいきなり使った」と、入学当時から将来性を感じさせる投手だったという。

 2年時には2人で卒業後の進路について話し合い、プロを目指すことを確認。そこから、本当の意味で自立したという。「体づくりにそれまでは積極的じゃなかった。冬を越えて3年の春までが伸びた。自覚が出て頑張った。プロに行くって決めたときから、いろいろ考えたんだと思う」と回想する。

 岡野監督は「ま だまだ伸びる選手だと思う。注目される球団だけど、頑張ってほしい」とエールを送った。

 ◇西川 歩(にしかわ・あゆむ)2006年(平18)11月15日生まれ、埼玉県川越市出身の18歳。小学2年から野球を始め、川越一中時代は軟式野球部に所属し、3年の時に埼玉県選抜入り。山村学園では1年春からベンチ入り。甲子園出場はなし。遠投105メートル、50メートル走6秒3。1メートル69、76キロ。左投げ左打ち。

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