西山朋佳白玲に羽生会長から就位状授与「心のよりどころになる」 白玲就位式

就位状を掲げる西山朋佳白玲（右）と羽生善治・日本将棋連盟会長（撮影・我満　晴朗）

　将棋の女流タイトル戦、第4期白玲（はくれい）就位式が3日、東京都渋谷区の新将棋会館で行われ、防衛を果たした西山朋佳白玲（29）に日本将棋連盟の羽生善治会長（54）から就位状が授与された。なお優勝賞金は女流タイトル戦最高額の1500万円。

　挑戦者の福間香奈女流5冠（32）を4勝2敗で下した西山だが、うち2勝は福間の体調不良による不戦勝。また自身も新型コロナウイルス感染で対局延期になるなど「私も含めいろいろなことがあり、関係者、ファンの皆さまにご心配をおかけしたが、その時々に大きなご配慮をいただき、あらためてありがたい環境で対局させていただいていることを実感した。結果の方は複雑な気持ちがないわけではないが、谷川先生（十七世名人）のお言葉にあやかって、白玲という重みのあるタイトルを預からせていただくということで、心のよりどころになるのかなと思う」と話した。

　午前中に立川市で行われた達人戦に出場し、和服からスーツに着替えて就位式に姿を見せた羽生会長は、公式戦と式典出席の「同日二刀流」に「たぶん初めてです。就位式の方が先に日程が決まっていたので、達人戦は朝の第1局にしてもらいました」と明かし、4日の表彰式に備えて立川に戻っていった。