広島・大瀬良 2億円突破!黒田&マエケンに続いた 2年ぶり開幕投手に名乗り
スポニチアネックス / 2024年12月4日 5時7分
広島・大瀬良大地投手(33)が3日、広島市南区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万円増の来季年俸2億円プラス出来高払いの2年総額5億円でサインした。球団日本人投手の2億円突破は黒田博樹、前田健太に続く3人目で、球団投手で2度目のFA権取得時に複数年契約を結ぶのは初となった。チーム投手陣最年長となる右腕は12年目となる来季に向けて「開幕投手に選ばれるように頑張りたい」と2年ぶりの開幕投手に名乗りを上げ、4年ぶりの2桁勝利を目標に掲げた。
球団日本投手3人目となる大台を突破した大瀬良は、「今年の頑張りを評価していただいた」と充実感を漂わせた。そして12年目を迎える来季へ向けて再び開幕投手に狙いを定め、意気込んだ。
「トコ(床田)とか暢仁(森下)が開幕投手になっていくことがチーム全体を考えるといいのかなと思うが、今年の成績とかで考えると、そこに割って入って、もう一度、まっさらな最初のマウンドをつかみにいきたい。これまでの回数とか関係なく、来年の開幕投手に選ばれるように頑張りたい」
3年契約最終年だった今季は6勝6敗も、キャリアハイの防御率1・86をマーク。155イニングを投げて3年ぶりに規定投球回にも到達した。1試合平均1・28点と援護の少なさが影響して自身の勝ち星は伸び悩んだが、「チームの勝ちを大事にしながら途中からは励みにしてやっていた」。登板25試合でチームは16勝7敗2分け。自身も6月7日ロッテ戦で初のノーヒットノーランを達成するなど、右肘手術明けのシーズンで“復肩”を示した。
確かな手応えをつかんだからこそ、高みを見据える。23年まで5年連続開幕投手を務めたが、今季は同学年の九里に譲った。床田、森下ら後輩たちの台頭も目立つが、その前に立ちはだかる覚悟だ。チームは21年以来、4年ぶりに本拠地・マツダスタジアムで開幕を迎える。そこでの大役を目指すとともに、来年6月で34歳になる右腕は、チーム投手陣最年長としても、けん引を誓う。
「姿と結果で、最年長としてあるべき姿を見せていきたい。まだまだ成長できると思っている」
今季は武器とするカットボール、スライダーに頼らず、フォークやシュートなどの割合を増やして投球の幅を広げることに成功。だが、「現状維持でいいやと思ったら、落ちていくだけ」と慢心はない。オフは昨年同様、若手投手たちと「大瀬良組」を結成して球団施設を拠点に、トレーニングに励む構えだ。
「2桁は勝ちたいし、イニング数、防御率も、もっといい数字を残したい」
通算87勝右腕が、貪欲に数字を追い求める。(長谷川 凡記)
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