日本ハム・水谷 大谷の道へ第一歩 来季目標「20-20」 年俸は560万円→2700万円で5倍増

巨大印鑑を手にポーズを決める水谷（撮影・高橋　茂夫）

　日本ハム・水谷瞬外野手（23）が北海道北広島市内の球団事務所で契約交渉に臨み、今季560万円から約5倍増となる年俸2700万円で更改。ピンク色のスーツに馬の絵柄が描かれたネクタイを締めて登場し「馬のような体になりたい。サラブレッド系の引き締まったつややかな体がいい」と言った。

　現役ドラフトでソフトバンクから加入した今季は97試合に出場し打率・287、9本塁打、39打点。交流戦では歴代最高打率＆MVPに輝き、球宴初出場も果たした。それでも「打撃の数字はまだまだ伸ばしていきたい」と満足することはなく「今年はあまり走れなかったのでたくさん走っていきたい」と走塁面の向上を誓う。

　実は俊足の持ち主だ。二盗のタイムは今季2年連続リーグ盗塁王のソフトバンク・周東の3秒1に迫る3秒18。しかし、今季はわずか4盗塁に終わり「今年は（ドジャースの）大谷さんが50―50（50本塁打、50盗塁）を達成した。僕もプロに入った段階で将来的に40―40を目指していた。そこに向けて、まずは20―20を目指したい」と言葉に力を込める。

　目標達成に向け、オフも時間を無駄にはしない。年明けは単身でのハワイ自主トレを予定。温暖な地で柔軟性や可動域を広げるトレーニングを積み、より筋骨隆々な体を目指す。

　水谷は言葉に力を込める。「（新庄監督から）“開幕1番は水谷君で行きます”と、言ってもらえるように。オープン戦からアピールしていきたい」。より引き締まった“美脚”で、走りまくる。（清藤　駿太）