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田淵幸一氏 バットの牛骨「表面加工」解禁は「非常にいいこと」キャンプで試し打ちして違い感じて

スポニチアネックス / 2024年12月4日 3時4分

阪神時代の田淵幸一氏

 ◇NPB 牛骨によるバットの「表面加工」来季解禁へ

 日本野球機構(NPB)が来季から牛骨によるバットの「表面加工」を解禁することが3日、分かった。2日に都内で行われた実行委員会で12球団に通達された。圧縮バットが禁止された1981年ごろから禁止されていたが、来年から禁止事項を外れ、打撃の感覚など打者の飛距離アップにつながる可能性がある。スポニチ本紙評論家の田淵幸一氏がバットの表面加工解禁について語った。

 私が阪神に入団した1969年当時、プロ野球はまだ圧縮バットを使用している時代だった。木目を「詰める」作業をしたのは高校、法政一の頃だ。ただし、使ったのは牛骨ではなくビール瓶。狙いは同じで、瓶でゴシゴシとバットの表面をこすることで木目を詰め、打撃の感覚を良くしたり割れにくくしたりした。非常に懐かしい。

 ドジャース・大谷の驚異的な飛距離を見れば誰もが「凄い」と感じる。あそこまで飛ぶかどうかは別にして、大リーグにならう形の今回の加工解禁は非常にいいことだと思う。ぜひ各チームや選手は、来春のキャンプで改めて「試し打ち」をしてみてほしい。表面を加工したバットと今季までの従来のバットで交互に打ってみて、その違いを感じてみるのも面白いはずだ。

 野球にはエンターテインメントの側面もあり、お客さんに喜んでもらわなければならない。醍醐味(だいごみ)であり、野球の華はやはり本塁打。一発の魅力でファンを大いに沸かせてほしいと思う。(スポニチ本紙評論家)

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