ファンニステルローイ新監督が初陣1勝 レスター率いてわずか3日、バーディー先制弾などで快勝

＜レスター・ウェストハム＞後半、チームの2点目を喜ぶレスターのファンニステルローイ監督（右）とバーディー（ロイター）

　◇プレミアリーグ第14節　レスター 3-1 ウェストハム（2024年12月3日　レスター）

　プレミアリーグは3日、第14節の2試合が行われ、レスターの元オランダ代表FWルート・ファンニステルローイ新監督（48）が初陣を白星で飾った。レスターはホームでのウェストハム戦に元イングランド代表FWジェイミー・バーディー（37）の先制点などで3-1と快勝。連敗を3で止め、10月19日の第8節以来、約1カ月半ぶりの勝利をマークした。

　レスターは開始98秒、バーディーが相手のオフサイドトラップをかいくぐって先制ゴール。VARによる確認に約2分を要したが、得点が認められた。その後はウェストハムにボールを支配される時間が長かったものの、後半16分にパリ五輪銅メダルのモロッコ代表MFビラル・エルハヌスが追加点を挙げ、同45分にザンビア代表FWダカがダメ押しの3点目。ウェストハムに29本のシュートを打たれながら、アディショナルタイムの1失点だけに抑えた。

　ファンニステルローイ監督は現役時代、PSVやマンチェスターU、Rマドリードなどでプレーし、オランダ、イングランド、スペインで得点王に輝いたほか、オランダ代表でも70試合で35得点をマーク。引退後はオランダ代表のコーチや古巣PSVで監督を務め、今年7月にはマンチェスターUのコーチに就任。不振によりテンハグ前監督が10月に解任されると暫定監督となり、4試合で3勝1分けの好成績を残していた。

　レスターは今季プレミアリーグに復帰したものの、開幕から不振で11月24日にクーパー前監督を解任。アモリン新監督の就任によりマンUを退団したファンニステルローイ監督と2年半契約を結び、降格圏と勝ち点1差の16位に沈んでいたチームを託した。今月1日からチームを率い、わずか2日間の指導による勝利で順位を1つ上げたファンニステルローイ監督は「我々が前進するための根幹は、全員が全力を尽くし、すべてにおいてファイトし、団結して守ること。そうすればさらに先へ進むことができるし、彼らは信じられないような方法でそれをやり遂げた」と選手を称賛。バーディーの先制点もアシストしたエルハヌスは「新しい監督に満足している。2日前に来たのに、チームに新たな力強さが生まれている」と話した。