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“セビリアの英雄”元ルーマニア代表GKが65歳で死去 86年バルセロナ戦でPK4本止め欧州制覇に貢献

スポニチアネックス / 2024年12月4日 10時41分

1986年、ステアウア・ブカレストの欧州チャンピオンズカップ制覇に貢献したドゥカダムさん(AP)

 ルーマニア1部ステアウア・ブカレストは、1986年の欧州チャンピオンズカップ(現欧州チャンピオンズリーグ)優勝に貢献した元同国代表GKヘルムート・ドゥカダムさんが2日に死去したと公式フェイスブックで発表した。65歳だった。

 ステアウア・ブカレストは86年5月7日にスペインのセビリアで行われた欧州チャンピオンズカップ決勝でバルセロナ(スペイン)と対戦。0-0のまま突入したPK戦を2-0で制した。ドゥカダムさんはバルセロナのPK4本を全てストップする圧巻のパフォーマンスで勝利に貢献。バルセロナのサポーターが背後にいる状況で右へ3回、左へ1回飛んでPKを止め、「セビリアの英雄」と呼ばれた。東欧のクラブとして初めて同カップ制覇を果たしたチームは同年12月、トヨタカップ(国立、現クラブW杯に統合)に出場。南米代表リバープレート(アルゼンチン)に0-1で敗れたが、ドゥカダムさんは血液疾患を理由に欠場し、当時のチャウシェスク政権による陰謀説も流れた。

 1メートル93の長身GKだったドゥカダムさんは出身地の地元クラブでキャリアをスタートし、83年にステアウア・ブカレスト入り。トヨタカップ欠場から3年後に復帰し、国内下位リーグのクラブで94年までプレーした。2008年に現役時代の功績を認められて国のスポーツ功労賞を受賞し、10年からステアウア・ブカレストの会長を務めた。

 ステアウア・ブカレストはフェイスブックで「クラブとルーマニアサッカーの歴史において最も偉大なGKの一人、ヘルムート・ドゥカダムさんが亡くなった。あなたはいつまでも“セビリアの英雄”です」などと追悼文を投稿。UEFAは3日、公式サイトに86年欧州チャンピオンズカップ決勝のPK戦の動画をアップし、チェフリン会長の「彼が残した遺産はフットボールが続く限り輝き続け、古い世代は称賛し、新しい世代は刺激を受けるであろう」とのコメントを掲載した。

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