韓国HR王の元広島デビッドソンに日本球界から「ラブコール」あったと現地報道 残留は「安定した選択」
スポニチアネックス / 2024年12月4日 11時43分
韓国プロ野球のNCダイノスで今季46本塁打を放ち、本塁打王を獲得した元広島のマット・デビッドソン内野手(33)について、日本球界からオファーがあったと4日、韓国メディアが報じた。
デビッドソンは13年にダイヤモンドバックスでメジャーデビュー。メジャー通算54本塁打を放ち、2023年に広島に入団。広島では昨季チームトップの19本塁打を放った一方、三振数はリーグ4位の120個を記録。得点圏打率も・136と勝負どころで力を発揮することができず1年で退団となった。
広島を退団となり、今季からNCダイノスでプレー。46本塁打で本塁打王のタイトルを獲得した。119打点もリーグ2位だった。
NCダイノスは数日前にデビッドソンとの再契約を発表。来季年俸は120万ドル(約1億8000万円)、出来高30万ドル(約4500万円)。2年目となる26年シーズンは球団が延長契約を選べるオプションを持ち、年俸130万ドル(約1億9500万円)、出来高40万ドル(約6000万円)となっている。
韓国メディア「スポーツ朝鮮」はNCダイノス側が十分な待遇をしてくれたが「再契約の危機もあった。日本球団のラブコールだ」と日本球界からオファーがあったと報道。関係者の話として、日本の球団の方がNCダイノスよりも「高い金額の契約を提示した」とも報じた。
その上で韓国球界残留を選んだ理由として、スポーツ朝鮮は「最大の要因は競争ストレス」と分析し、NPBは高い金額で獲得した外国人選手も競争させる一方で、KBOの球団のように最高級の住宅環境を提供し、家族たちまで気にかけてくれる文化が事実上ないとした。また、「外国人選手が不振の場合、冷酷な雰囲気がある」とも同メディアは記した。
さらに、デビッドソン自身が昨年、広島を退団後、韓国行きを選んだ際に日本での経験を「価値のある失敗」と語ったことも紹介した。
スポーツ朝鮮は「デビッドソンも環境的な部分を考慮してNCとの再契約を選択した」とし「日本で再び生存競争を始め、大変な時間を過ごすよりもはるかに安定した選択だ」とした。
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