日本ハム・伊藤大海 2億円突破も視線はさらに高み「何かに突出してないのが現状。圧倒的な投球を」

＜日本ハム契約更改＞ポーズを決める伊藤（撮影・高橋　茂夫）

　日本ハムの伊藤大海投手（27）が4日、エスコンフィールド北海道の球団事務所で契約更改交渉を行い、2億2000万円でサインした。（金額は推定）

　今季は開幕投手を務め、14勝5敗、防御率2・65をマーク。リーグ最多勝＆最高勝率の2冠を達成した。5年目での2億円の大台到達は、球団ではダルビッシュ、大谷以来3人目の快挙となったが「まだまだ比べるのはおこがましいですけど、目指すべきところはそういう絶対的なエース」と、球団の“レジェンド”たちの背中を追い続ける。

　惜しくも15勝には届かなかったものの「まだまだ自分が成長するための課題を残してくれたのかな、野球の神様が」と来季への糧にするつもりだ。

　今季は該当者なしだった沢村賞についても「（該当者がなかったのは）凄く寂しいことだと思いますし、狙ってどうにかするというわけではないが、それに値するような投球をしたい」と意気込んだ。

　来季目指すべき数字については「（自分は）何かに突出してないというのが現状だと思うので。イニングがもっと投げられるとか、もっと三振が取れるとか…何かに突出していけるようなイメージを持ってやっていきたい」と話す。

　「イニングはもうちょっと投げたい。防御率もまだまだ下げたいですし。三振も毎年凄い数字だが食らいついていきたい。イニングは180は当たり前に投げられるようにしたい」。

　そして「イニングを考えると完投、完封数は大事になってくると思う。そこを増やしたいというよりは、圧倒的な投球をしたゲームを増やしたい」と思い描いた。