新潟・小見 残留弾決める 8日最終節のアウェー浦和戦

流れを変えるゴールを狙っている小見

　J1新潟のFW小見洋太（22）が4日、流れを変えるゴール奪取を誓った。残留が懸かる最終節の8日はこれまで白星がないアウェー浦和戦。リーグでは勝利から8試合遠ざかっている現状を打破するために、気持ちを前面に出したプレーでゴールに一直線に向かう。

　現在のチーム状況も浦和との相性の悪さも分かった上で、小見は勝利を目指す姿勢を崩さない。引き分けでも残留が決まる試合に向けて「数字的には勝ち点1を取ればいいが、1を狙っていたら取りこぼす可能性も大きくなる。とにかく3を取る。死ぬ気で勝ちに行くしかない」と表情を引き締めた。

　チームはリーグ戦直近5試合で1得点と力を出し切れていない。その間にあったルヴァン杯は川崎Fとの準決勝2試合で計6ゴール、決勝は3ゴールと結果が出ているだけに「ボールを取られないことを考えてしまっているのがチームとしてある。ゴールに向かうチャレンジはもっと増やしていいが、残留争いが難しくしている部分はある」と話す。

　加えて浦和とのアウェー戦は分が悪い。新潟はJ2での00年の初対戦から昨季までのリーグ、リーグカップ戦で3分け17敗と勝利がなく、鬼門だ。

　しかし今季ゴールで悪い流れを変えてきた小見は、逆境をパワーに変える。6月の町田戦で今季初ゴールを決め、当時の首位を撃破。敗戦が重なっていたチームをその後の5試合負けなしに導いた。ルヴァン杯決勝では試合終了間際と延長後半に得点してPK戦まで持ち込んだ。昨季J1初ゴールを決めた浦和に対しても「鮮明に覚えている。いいイメージがある」と苦手意識は全くない。

　今季は公式戦7ゴールとプロ4年目でキャリアハイの数字を残している。残留して来季につなげるためにも「ラスト1試合、いつも以上にゴールを奪うためにプレーしたい」と強い口調で話した。