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千葉百音 GPファイナル2位の進撃 大舞台での不安消したのは練習量「ミスを最小限にできたのは成長」

スポニチアネックス / 2024年12月8日 3時32分

<GPファイナル 女子フリー>演技を終えた千葉百音(撮影・長久保 豊)

 ◇フィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナル第3日(2024年12月7日 フランス・グルノーブル)

 女子フリーが行われ、初出場でショートプログラム(SP)2位の千葉百音(19=木下アカデミー)が139・52点をマークし、合計208・85点で2位となった。日本女子は史上最多5人が出場し、昨年覇者でSP4位の坂本花織(24=シスメックス)は137・15点で合計201・13点として3位。アンバー・グレン(25=米国)が142・03点で合計212・07点として優勝した。

 大舞台のフリーも臆することなく滑りきった。SP2位から臨んだ千葉は、冒頭でフリップ―トーループの連続3回転を成功。3回転ループでは回転不足を取られたが、後半の3回転ルッツ―2回転トーループ―2回転ループの3連続ジャンプを着氷する。最後は華麗なスピンで締めくくり、日本勢トップの2位。「うれしいのは確かだけど、もっといい演技をして2位になりたかった」との言葉に自覚がにじんだ。

 初代表だった3月の世界選手権は、大舞台の空気にのまれてSP13位と大きく出遅れ、結果的に7位となった。今回のGPファイナルも初出場で、リンクに立った瞬間には苦い記憶が「ちょっと頭をよぎった」と言う。だが、今回は違った。心の支えとなったのが、積み上げてきた練習量。不安を打ち消してSPの演技をまとめ「同じような状況でミスを最小限にできたのは成長」と安堵(あんど)した。

 ぜんそくに悩まされて前半戦で不振だった昨季から一転、11月のNHK杯でGP初の表彰台となる2位に入り、強敵がそろった中国杯でも連続2位と躍進が続いた。「“緊張した中でもできる感覚”は少しずつ、つかんできている」。春先から滑り込んできた成果を実感していた。

 次戦は昨年2位だった全日本選手権(20日開幕、大阪)。今回のGPファイナルには日本勢5人が出場しており、競争は激しい。「もっともっと上を目指していかないといけない」。自信を持って全日本女王の座を懸けた戦いに挑む。

 ◇千葉 百音(ちば・もね)2005年(平17)5月1日生まれ、仙台市出身の19歳。宮城・東北高から早大進学。幼少期から羽生結弦さんと同じリンクで練習。京都府に拠点を移して浜田美栄コーチに師事した昨季、全日本選手権2位、四大陸選手権初制覇、世界選手権7位と躍進。今季はGP2戦ともに自己最高2位。1メートル56。

 ≪坂本3位で連覇逃すも前向き≫世界女王の坂本は転倒など大きなミスはなく「今できることは全部出せた」と前向きだったが、基礎点が1.1倍になる演技後半の3度のジャンプが全て回転不足だった。大会前から副鼻腔(びくう)炎に悩まされた影響が色濃く、2連覇を逃した。合計点は自己ベストから約35点低く、日本勢最上位も千葉に譲る低調な内容に終わった。4連覇が懸かる全日本選手権へ「持ち味の高さと幅のあるジャンプを復活させられるようにしたい」と巻き返しを期した。

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