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伝説の87歳元競泳選手、転倒で肋骨骨折&股関節手術も既に歩行開始…64年東京五輪では“お騒がせ”も

スポニチアネックス / 2024年12月10日 13時40分

東京五輪で女子100メートル自由形3連覇を達成したドーン・フレーザーさん

 競泳女子100メートル自由形で五輪3連覇を果たした伝説の選手、ドーン・フレーザーさん(87=オーストラリア)が今月4日に転倒して肋骨4本を骨折し、股関節の置換手術を受けた。娘のドーン・ロレイン・ウェアさんが9日に地元メディアに発表した。

 フレーザーさんはクイーンズランド州サンシャインコーストにある娘の家で転倒。5日に緊急手術を受けたが、既に歩けるようになっており、ウェアさんは「彼女が元気に動き回っている姿を見られるのは最高のクリスマスプレゼント。本当にタフな女性です」と話した。友人のイアン・ハンソンさんによると、フレーザーさんは医師から“歩きすぎ”を注意されており、ハンソンさんが競泳になぞらえて「最後のターンを回って、6ビートのキックでできる限り早くターンから抜けてほしい」と語りかけると、フレーザーさんは「私はもうターンを抜けて家に戻っている最中よ」と答えたという。

 フレーザーさんは女子100メートルで1956年メルボルン、60年ローマ、64年東京と五輪3連覇など通算で金メダル4個、銀メダル4個を獲得。競泳で同一種目の3連覇は史上初の快挙で、62年10月には同種目で初めて1分の壁を破る58秒9をマークした。

 東京五輪ではオーストラリア連盟の意思に反して開会式で行進し、スポンサーから提供されたものとは異なる水着を着用。また、皇居に掲揚されていたオリンピック旗を盗んだとして逮捕された。厳重注意を受けて釈放されたものの、同国連盟から10年間の出場禁止処分を受け、65年に現役を引退した。その後はパブ経営者や競泳のコーチなどを経て、88年にニューサウスウェールズ州議会の議員に立候補して当選。91年に政界も引退したが、2009年には71歳ながらブリスベンの自宅に押し入った強盗と格闘して撃退したことが報じられ、今夏のパリ五輪では現地で母国選手団を応援していた。

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