浦和 筑波大GK佐藤瑠星を獲得へ 天皇杯で町田撃破の立役者 “ポスト西川”としても期待

筑波大・佐藤瑠星

　浦和が26年の新戦力として、筑波大のGK佐藤瑠星（3年）を獲得することが11日までに決定的となった。複数の関係者が明かした。身長1メートル90の高さを生かしたセービングや、安定したキャッチングなどを武器に今季は関東大学リーグ1部のベストイレブンにも選出された。

　6月の天皇杯2回戦ではJ1町田を撃破する立役者になった。延長後半にPKをビッグセーブし、こぼれ球もしのぎきった。同点で突入したPK戦でも3人目を止める大車輪の活躍。熊本・大津高3年時の全国高校選手権では決勝で現町田の黒田剛監督率いる青森山田に0―4で完敗したが、最高のリベンジとなった。

　既に浦和の練習参加も経験し、クラブの雰囲気も体感した。チームには38歳の元日本代表GK西川周作が絶対的な守護神として君臨する。21歳の佐藤にとっては絶好のお手本となる存在で“ポスト西川”としても期待される。

　◇佐藤　瑠星（さとう・りゅうせい）2003年（平15）10月24日生まれ、熊本県出身の21歳。熊本アクアSC、合志中を経て19年に大津高に入学。3年時に全国高校選手権で準優勝し、優秀選手に選出された。22年に筑波大へ進学。今季は関東大学リーグ1部で19試合に出場。U―19など各世代別の日本代表に選出。1メートル90、86キロ。