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“紀州のドン・ファン”28歳元妻に無罪判決 清原博弁護士が見た判決の分かれ目「検察の立証が不十分」

スポニチアネックス / 2024年12月12日 14時20分

清原博弁護士

 国際弁護士の清原博氏が12日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に電話で生出演し、和歌山県田辺市の資産家野崎幸助さん(当時77)を殺害した罪に問われた元妻須藤早貴被告(28)に、無罪判決が下されたことについて自身の見解を示した。

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎さんに対し、須藤被告は18年5月、何らかの方法で致死量の覚醒剤を摂取させ、殺害した罪に問われていた。犯行を立証する直接証拠に乏しい中、検察側は須藤被告が薬物を購入したとする元売人の証言や、被告が死亡前後に「覚醒剤 死亡」「完全犯罪」などといった言葉をネット検索していたことなど、あらゆる状況証拠を積み重ねた。一方で須藤被告は、ネット検索について「不気味な事件を調べることは好きだった」と、あくまで興味からの検索だったと主張した。事件性、犯人性ともに否認していた。

 清原氏は「無罪もありうるかなとも思っていたので、検察の立証が不十分ということでの無罪だと思いますね」と自身の見解を述べた。

 清原氏の見立てでは、焦点になったのは、野崎さんが殺害されたとした場合の犯罪実行方法だという。検察側は公判で、薬のカプセルなどに入れて服用させた可能性などを挙げていた。「大量の覚醒剤を他人に飲ませるというのは難しいことですから、これをどうやって被告ができるのかという疑問が解消されないままでは、有罪にするのは難しいということだと思います」と指摘した。

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