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“紀州のドン・ファン”28歳元妻に無罪 CBC解説委員が判決解説「最初のハードル超えていない」

スポニチアネックス / 2024年12月12日 15時29分

和歌山地裁前には傍聴券を求めて300人が並ぶ

 CBCの石塚元章特別解説委員が12日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演し、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家野崎幸助さん(当時77)を殺害した罪に問われた元妻須藤早貴被告(28)に無罪判決が下されたことについて解説した。

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎さんに対し、須藤被告は18年5月、何らかの方法で致死量の覚醒剤を摂取させ、殺害した罪に問われていた。犯行を立証する直接証拠に乏しい中、検察側は須藤被告が薬物を購入したとする元売人の証言や、被告が死亡前後に「覚醒剤 死亡」「完全犯罪」などといった言葉をネット検索していたことなど、あらゆる状況証拠を積み重ねた。しかし、薬物の摂取方法などで十分な立証ができなかった。

 一方で須藤被告は、ネット検索について「不気味な事件を調べることは好きだった」と、あくまで興味からの検索だったと主張。弁護側も「薄い灰色を何回重ねても黒にはならないんです」などと無罪を訴えていた。

 被告、弁護側が事件性、犯人性ともに否認していた裁判。石塚氏は「基本的なところで言うと、2つハードルがあって、“事件かどうかハードル”というのが。事件だとして超えたとしたら、じゃあ犯人は誰かという。事件じゃなければ、犯人はそもそもいないわけで。その最初のハードルを超えられなかった」と指摘した。

 この日の判決理由では、「第三者が覚醒剤を飲ませた可能性、自殺した可能性、誤って過剰摂取した疑いも残る」と、そもそもの事件性にも疑問が指摘された。石塚氏は「まったくもって、最初のハードルをまったく超えていないわけで。だとしたらこういう判決しかありえない」と自身の見解を示した。

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