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「レッツゴー、イノウエ!」アフマダリエフが圧巻3回KO勝ちで暫定王座獲得、井上尚弥戦を強烈アピール

スポニチアネックス / 2024年12月15日 7時41分

井上尚弥に対戦要求するアフマダリエフ(右)とエディー・ハーン・プロモーター(マッチルームボクシングのXより)

 ◇プロボクシング WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦 同級1位 ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)<12回戦>同級8位 リカルド・エスピノサ(メキシコ)(2024年12月14日 モナコ・モンテカルロ)

 WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦は14日(日本時間15日)にモナコで行われ、同級1位のムロジョン・アフマダリエフ(30=カザフスタン)が同級8位リカルド・エスピノサ(27=メキシコ)に3回2分59秒TKO勝ち。同級世界4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)の対抗王者となった。

 試合開始から積極的に前へ出てワンツーや右を出すエスピノサに対し、アフマダリエフはカウンターの左フックやボディー、右フックをヒットさせた。3回には左ストレートで仰向けに倒すと、打ち合いからエスピノサが前のめりに2度目のダウン。ラウンド終了間際にも左ストレートで3度目のダウンを奪い、レフェリーが試合を止めた。元WBA&IBF統一同級王者のアフマダリエフは13勝(10KO)1敗。19年4月のWBOバンタム級暫定王座決定戦でジョンリール・カシメロ(フィリピン)に12回KO負けしていたエスピノサは30勝(25KO)5敗。

 16年リオデジャネイロ五輪バンタム級銅メダリストのアフマダリエフは20年1月、プロ8戦目で当時WBA&IBFスーパーバンタム級統一王者のダニエル・ローマン(米国)に判定勝ちして2つのベルトを獲得。23年6月、マーロン・タパレス(フィリピン)に判定負けして陥落したが、再起戦となった同年12月の挑戦者決定戦に8回TKO勝ちして井上への挑戦権を獲得していた。

 WBAが今年6月、井上とアフマダリエフに対戦指令を出したこともあり、アフマダリエフは挑戦を要求して井上をたびたび挑発。井上は9月のTJ・ドヘニー(アイルランド)戦後に「どのみちやるんで心配しないでください」と話したものの、既に対戦予定が詰まっており、WBAは乱発を復活させて批判を浴びている暫定王座を認めたとみられる。アフマダリエフは試合後のインタビューで「準備はできている。なぜ俺を避けている?最強の選手は最強の選手と戦うべきだ。俺が義務だ。俺のベルトはどこだ?レッツゴー、イノウエ!米国でも、日本でも、モナコでも」と改めて対戦をアピールした。エディー・ハーン・プロモーターも「井上はMJ(アフマダリエフ)を避けている」と主張した。井上は今月24日にWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)との防衛戦を予定していたが、14日にグッドマンが負傷したため来年1月24日に延期された。

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