ウイカ大活躍 今年の漢字は「機」夢の老けメークに歓喜「光る君へ」最終回再登場!ききょうスピンオフ熱望
スポニチアネックス / 2024年12月15日 10時3分
◇「光る君へ」ききょう役・ファーストサマーウイカインタビュー
女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は15日、15分拡大で最終回(第48回)を迎える。注目ポイントの一つは、大河初出演を果たした女優のファーストサマーウイカ(34)が好演してきたききょう/清少納言の再登場。まひろ/紫式部(吉高)との“雪解け”はなるのか。ウイカは今年1月期に大旋風を巻き起こし、略称「ふてほど」が「ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に選ばれたTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」でも存在感。さらなる飛躍を遂げた1年を振り返ってもらった。
<※以下、ネタバレ有>
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛けた大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。
ききょうの登場は、仕えた“推し”藤原定子(高畑充希)の輝きをなきものとした「源氏物語」への恨みを捨て、藤原隆家(竜星涼)を大宰府に送り出した第43回(11月10日)以来。和歌の会への“カチコミ”(第41回、10月27日)以降、まひろとの和解はおろか、再会すらなく、SNS上には心配の声が上がっていたものの、第47回(12月8日)ラストの次回予告には、お互いに年齢を重ね、まひろと笑うききょうの姿があった。
ウイカは「恨むことをやめて穏やかになったききょうでしたけど、どこか“らしさ”を失っていたと思います。最後の最後に生き生きとしたききょうに戻ることができて、うれしかったですね」と喜び。ライバルにして親友のまひろとどのような会話を繰り広げるのか。
「たった1人の哀しき中宮のために、『枕草子』は書き始められた」(語り・伊東敏恵アナウンサー)――。第21回(5月26日)で描かれた「枕草子」誕生は、大河史に残る屈指の名シーン。その一翼をウイカが担った。劇中の年代は第21回が長徳2年(996年)、最終回が寛仁4年(1020年)以降。四半世紀の時が流れ、ウイカは最終回で老けメークを施した。
清少納言は生没年不詳だが、万寿2年(1025年)頃まで生きたとされ「役を頂いた時から、これは老けメークの可能性があるぞ、と(笑)。その人の人生を長く演じられるのが大河の醍醐味ですから、今か今かと待っていました。最後の最後で夢が叶って、これも感激しました」と老けメークが念願だったことを明かした。
「ききょうとは千年の時を超えて、1人の人間になれた瞬間が幾度となくありました」(NHK大河ドラマ・ガイド「光る君へ」後編)などと取材の度に口にし、格別の思い入れがあるハマり役。ききょうのスピンオフ作品も熱望してやまない。
藤原行成と交わしたとされる清少納言の歌「夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」が小倉百人一首(62番)に採られており「『光る君へ』で描かれなかったエピソードもありますし、また演じられる機会に恵まれたら、そして、清少納言といえば『光る君へ』のききょう、と皆さんにイメージしていただけるぐらいになっていたら、この上ない喜びです」と実現を願った。
「不適切にもほどがある!」には後半のキーパーソンの一人、犬島渚(仲里依紗)と同期のテレビプロデューサー・羽村由貴役で出演。役者を志すきっかけになった憧れの宮藤官九郎氏脚本作品への初出演、阿部サダヲとの初共演を果たした。
演技にとどまらず、バラエティー番組や音楽などジャンルを超えて大活躍。「GQ MEN OF THE YEAR 2024」ブレイクスルー・エンターテイナー賞に輝いた。
「今年の漢字」(1文字)を尋ねると「『機』ですね。清少納言も機知に富んだ人物でしたし、大河ドラマは私の大きな転機となり、それを契機にありがたい機会にも数々恵まれました。やっと機が熟したのかな?と(笑)。感謝の1年でしたね。夢が1つ増えて、いつか大河に帰ってきたいと思うようになりました。また呼んでいただけるようなパフォーマンスを来年も積み重ねていきたいと思います」と誓った。
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