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【松井大輔氏引退試合】本田圭佑 松井氏との南アW杯ホットライン再現にも「2、3秒の時間差で気づいた」

スポニチアネックス / 2024年12月15日 17時33分

<松井大輔引退試合>ゴールに迫る本田(右)GKはお笑いコンビ「EXIT」のりんたろー。=撮影・小海途 良幹

 フランスリーグのル・マンや横浜FCなどでプレーした元日本代表MFの松井大輔氏(43)の引退試合が神奈川・三ツ沢で開催された。

 先制点を奪ったのはやはり主役の松井氏だった。「MATSUI FRIENDS」の一員として先発した松井氏は、前半9分に見せ場をつくった。左サイドからDF太田宏介氏のクロスを受けたFW三浦知良がトラップして左足シュート。GKがはじいたところを詰めていた松井氏が押し込んで先制点を奪った。ゴール後はカズらとハグして満面の笑み。場内は大盛り上がりとなった。

 2点目も松井氏だった。前半18分に右サイドのMF中山克広からのクロスを受けた左サイド寄りで受けた松井氏が中央のカズに折り返し。カズがドリブル突破を図り、そこでこぼれた球に反応した松井氏が右足を振り抜いてゴール左に流し込んだ。

 前半途中に「JAPAN DREAMS」の一員としてプレーし、前後半で計5ゴール。前半44分、後半33分、35、40分と立て続けにゴールを決めると、終了間際の44分にもゴールを決め、1万363人のファンを盛り上げていた。試合は「JAPAN DREAMS」が12―6で「MATSUI FRIENDS」を下した。

 前半40分には松井氏からの右クロスを本田がゴール。これは2010年の南アフリカW杯カメルーン戦を彷彿とさせるものだった。試合後、本田は「あのシーンを再現することを知らず。大ちゃん出てきて周りが“ファー、ファーいけ”って“どういう意味やねん。ワンツーの方が崩せるやろ”と思いながら。2、3秒の時間差で気づいたという感じでした」と振り返った。

 本田はカメルーン戦のW杯初ゴールについて「今まで記憶に残っているゴールという質問を受けるんですけど、ほぼそのゴールって答えてきました。なので、初めてのW杯で初めてのゴールで一番大きかった。結果的に大ちゃんのアシストっていうことには感謝しています」と話した。

 自身の引退については「何度も話していますけど、僕は引退するつもりはない。勝手に辞めているので」と話した。また、松井氏は引退後指導者となるプランについては「大ちゃんにいたっては既に次の道に進み始めていると聞いているので、そっちでも一緒に活動していければと思います」と話した。

 W杯南アフリカ大会についてはベテランの存在が大きかったと強調。現在の日本代表は同い年の長友がチームをけん引していることには「年を取ってきたら必然だと思います。もう1回W杯に出たいという思いも伝わってくる。試合に出られない悔しさはあると思います」と話した。当時から日本代表のレベルが上がっていることにも「ずっと日本はレベルが上がり続けている。今後もさらにそのスピードを上げていけるように協会を始めサッカーに関わる人がそこを意識していくのはなかなか簡単ではないけど重要」と話した。

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