【光る君へ 大河絵(光る君絵)】第47話「あってはならぬ!」「帰りたい!」最終回前の叫び→倫子の戦慄
スポニチアネックス / 2024年12月15日 17時47分
女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は15日、最終回となる第48話が放送される。先週の第47話は実資が、公任が、道長が、頼通が…そして乙丸までもが魂の叫びを放った。そして衝撃のラストには倫子が…。まひろと道長、ソウルメイトの物語は、いよいよ最終回を迎える。
<※以下、ネタバレ有>
先週の第47話は「哀しくとも」。まひろ(吉高由里子)と乙丸(矢部太郎)は異国の海賊による九州への侵攻「刀伊の入寇」(寛仁3年、1019年)に巻き込まれ、周明(松下洸平)の心臓に敵の矢が刺さる。朝廷にも被害状況が伝わり、動揺が広がる中、摂政・藤原頼通(渡邊圭祐)は対応に動かず、太閤・藤原道長(柄本佑)への報告も止めてしまう。事態が歯がゆい藤原実資(秋山竜次)の元には、総指揮官・藤原隆家(竜星涼)からの文が届く。やがて異国の脅威を知った道長は、まひろの安否が気になり…という展開だった。
「きぬに会いたい!」「帰りましょう!」魂の叫びの中で「(お方様と)(都に)帰りたい!」は13連発。乙丸が周明の最期を目の当たりにして失意のまひろを“決死の説得”。寛仁4年(1020年)、都に生還し、愛妻・きぬ(蔵下穂波)に土産の紅を手渡した。
その都では「刀伊の入寇」で活躍した隆家(竜星涼)ら功労者への褒賞を話し合う陣定で、「前例」を建前に“他人事”のように深く考えない面々に対して実資がブチギレ。「敵を撃退した者に褒章を与えねば、この先ことが起きた時、奮戦する者はいなくなるであろう」「都であぐらをかいていた我らが、命を懸けた彼らの働きを軽んじるなぞ、あってはならぬ!」
そして長男の頼通は、父・道長の怒りの干渉に「父上であろうとそのようなことを言われる筋合いはございませぬ」。思いが通じぬ道長は実資を頼る。これに、今度は「俺たちより実資殿を信じて…」「隆家はお前の敵ではなかったのか!ゆえに俺は隆家をかばわなかった…お前のために!」と藤原公任(町田啓太)が怒りと悲しみを込めて道長に食って掛かる。それぞれの思いが伝わらぬ歯がゆさ…。長きにわたった道長の時代のほころびや人間模様、そして思いが描かれた。
そんな男たちの心の叫びが飛び交う中、最終回前の第47話ラストでは倫子が静かにまひろに問いかけた。
「殿とはいつからなの?」「私が気づいていないとでも思っていた?」――。
注目の最終回は15分拡大で「物語の先に」。
◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)、「どうする家康」(2023年)に続き3年目。
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