「光る君へ」黒木華「難しかった」最終回で大きな存在感を見せた倫子の“道長愛”まひろへの言葉の心境は…

大河ドラマ「光る君へ」最終回（第48話）。源倫子（黒木華）はまひろの“告白”に…（C）NHK

　女優の吉高由里子（36）が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」（日曜後8・00）は15日、最終回「物語の先に」が放送された。女優の黒木華（34）は藤原道長（柄本佑）の嫡妻・源倫子役で出演。最終回では主人公・まひろに道長との関係を迫った。その後、道長に死期が迫ると、まひろに「殿に会ってやっておくれ」と願った。最後まで愛する人の幸せを願う生き様を大きな反響を呼んだ。オンエア後、撮影現場からの音声コメント「君かたり」が番組公式SNSにアップされた。

　＜※以下、ネタバレ有＞

　「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛～僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。

　――「光る君へ」の源倫子の人生を振り返って。

　「やっぱり倫子はやんごとないところの姫というか父と母に愛されながら大切に育てられてきた中から、道長という人に恋をし、自分の子供（藤原彰子）から帝が出るまで道長が目指す政に妻としてついていくという人生だった。だけどその中には道長の気持ちが見えてこなかった生活ということがあったと思う。成し遂げたことも多いけど、大切なもの、殿の気持ちが最後まで手に入れられなかった人生なのかもしれないと思いました」

　――まひろと道長の関係を知って。

　「難しかったですね。いろいろな思いが襲ってくるというか。そんなに幼い時からの知り合いだということももちろん知らなかったですし、道長とまひろは大事な友を一緒に葬っているという事実も凄く大きいことでしたし、それを受け入れるまでにも時間がかかる。なかなか大きな出来事だったので、それをきっと処理するまでに時間がいっただろうし、セリフにもありますけど、彰子の気持ちというものがある。でも、まひろさんにやっぱり感謝はしているので、そこらへんの整理のつかない気持ちが難しかったです」

　――「殿に会ってやっておくれ」と頼む倫子。

　「やっぱり自分の愛する人が最期を迎える時に、何が自分のできることなんだろうって考えた結果だと思う。妻として政治の支えをしてきたパートナーとして道長が一番望むものを考えた結果だと思う。その間にはいろいろ葛藤はあったでしょうけど、やっぱりそれが一番だということ、道長のことを思ってだと思うんですけどね。それは凄く愛だと思います」