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中森明菜 「ベストテン」で涙した純粋すぎる理由「想像した明菜が…かなえてあげられなかった」

スポニチアネックス / 2024年12月15日 22時0分

ミッツ・マングローブ公式インスタグラム(@mitz_mangrove)から

 今年7月に6年半ぶりにファンの前で歌唱した歌手の中森明菜(59)が、15日放送のニッポン放送特別番組「中森明菜のオールタイムリクエスト」(15日後5・30)に出演し、音楽番組で涙を流した理由について語った。

 ラジオパーソナリティーを務めるのは、復帰後初めて。リスナーからは、明菜がかつて出演した音楽ランキング番組「ザ・ベストテン」で「セカンド・ラブ」を歌った際、風邪で声がうまく出ず、涙を流したシーンについて質問が飛んだ。

 涙の理由について、明菜は「悔しかったですね」と素直に打ち明けた。「コンサートに足を運ばれた方はチケットを運良く手に入れられて来ていらっしゃっているけど、テレビの向こうの方は、地方によってもだし、今遠くに明菜がいるって。テレビだけが楽しみだと思っていたら、その『ベストテン』に入っている時を楽しみに待ってくれているわけじゃないですか?想像した時の明菜が出て来る、こうやってきっと歌ってくれると思っているのを、かなえてあげられなかったと思うと…凄く悲しくなってきちゃうんですよ」。話しているうちに感情がこみ上げたのか、声を震わせながら語った。

 大の明菜ファンを公言するミッツ・マングローブは「テレビの音楽番組が毎日のようにあるから、その時に見逃しちゃうとその表情だったり、その歌を聴けない、見られないから、こっちも必死で。録画なんかもできないですから。生ものだったんですよね、音楽って」と、見逃せない瞬間だったと振り返った。

 明菜も視聴者目線を忘れていなかった。「大好きな番組だったので、5、10分前からテレビの前で構えてましたもんね。『夜ヒット』にしても『ベストテン』も。絶対。“ジャンジャジャーン!ジャンジャジャーン!”って、始まる前に飲み物もここに置いて、トイレも行っておいて、絶対に見逃さないって、テレビの前にかじり付いていたのを昨日のように覚えています」と、少女時代のわくわく感を打ち明けていた。

 82年に「スローモーション」で歌手デビューし、「少女A」「セカンド・ラブ」「北ウイング」「飾りじゃないのよ涙は」、さらに日本レコード大賞を2年連続で受賞した「ミ・アモーレ」「DESIRE―情熱―」など、数々のヒット曲を世に送り出した明菜。番組は、デビューからこれまで発表してきた楽曲を、リスナーのリクエストやメッセージとともに紹介。昨年はミッツと垣花が出演し、明菜からは音声コメントが届いたが、今年は自らパーソナリティーとして番組に参加した。

 2010年に体調不良で芸能活動を休止し、今も調子を見ながらの活動が続く。それでも14年大みそかのNHK紅白歌合戦では、米国のレコーディングスタジオから生出演。12年ぶりの紅白出場で、ファンを喜ばせた。

 デビュー40周年を迎えた22年には、個人事務所を設立。公式X(旧ツイッター)では、近況報告とともに復帰を宣言した。「今年2022年は、デビューをさせていただいていから40年になります。デビュー40周年として、何らかの活動をと日々体調と向き合ってきておりましたが、まだ万全な体調とは言えません。ゆっくりになってしまうと思いますが、歩き出していきたいと思いますので、どうか見守っていただけると嬉しいです」と呼びかけていた。

 その言葉通り、近年は活動を活発化させている。昨年12月には公式YouTubeを開設。今年7月にはファンクラブイベントを開催し、17年末のディナーショー以来、約7年ぶりに公の場に姿を現した。イベントではジャズ風にアレンジされた「北ウイング」を歌唱し、涙ぐむ場面もあった。

 Xの書き出しは「いつも応援してくださるファンのみなさまへ」がお決まりの一言。長年、支えてくれたファンへの恩返しへ、大きな一歩となる出演になった。

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