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西武ドラ6 エナジックスポーツ高・龍山暖捕手 チャレンジャー魂で正捕手名乗り

スポニチアネックス / 2024年12月17日 6時2分

ドラフト6位の龍山は打力も武器の強肩捕手

 【目指せ!イチロー&由伸 24年ドラフト下位指名】西武ドラフト6位のエナジックスポーツ高・龍山暖(はるき)捕手(18)が、獅子の扇の要を目指す。同校の創部1期生で初のプロ野球選手になった強肩強打の捕手。15人の部員でスタートした新設校からプロの夢をつかんだ「島人(しまんちゅ)」が雑草魂を胸に、未来の正捕手に名乗りを上げる。

 周りを見渡せば、見たことのない高層ビルと多くの人。人口約4万2000人の沖縄県中頭郡読谷村から初めて関東を訪れた龍山は、都会の空気を吸ってプロになった実感が湧いた。「街を歩いてみて自分が田舎ものだなと思った。ビルの高さだったり、日本は広いなと思いました」と圧倒された。

 3年間、汗を流した沖縄のエナジックスポーツ高は、22年に野球とゴルフに特化した通信制スポーツスクールとして名護市に新設された。その1期生として進学。強豪の沖縄尚学などからも誘いがあったが「1期生は他の高校生では体験できないことがある。自分たちがつくっていく学校なので、そこに楽しさがあった」と振り返る。最初に集まった部員は15人。全ての足跡が同校の歴史となる環境で白球を追った。

 二塁送球は最速1・7秒台の強肩捕手で、広角に長打を打てる打力が武器。高1から経験を積んで不動の4番に座り、扇の要となった。「1年の夏から試合の経験が積めた。捕手として試合に出られる部分が大きかった」。3年春の県大会で初優勝し、同年夏は準優勝。甲子園出場は逃したが、高校通算19本塁打を放ち創部3年目の同校初のプロ野球選手になった。

 「寮や施設の方たちのおかげでプロになれた。早く1軍に上がって恩返しをしていきたい」

 来季は7月に地元・沖縄での公式戦が復活。自分の背中を追って、エナジックスポーツ高に入学した後輩もいる。「試合の中の監督だという自覚を持って、失点しないと思われる捕手になりたい」と語る18歳。ゼロからスタートした高校生活で培ったチャレンジャー精神を胸に、獅子の扇の要を夢見ている。(福井 亮太)

 ◇龍山 暖(たつやま・はるき)2006年(平18)5月13日生まれ、沖縄県出身の18歳。小2から野球を始め、中学では読谷ボーイズに所属。新設されたエナジックスポーツ高に1期生として入学し、3年夏の沖縄大会決勝は興南に敗れ準優勝。強肩強打の捕手としてドラフト6位で西武入り。1メートル75、78キロ。右投げ右打ち。

 ≪憧れはジャッジ ドラ4・林冠臣が狙うのは開幕スタメン≫

 龍山の同期入団となる台湾出身のドラフト4位、日本経大の林冠臣(リン・クァンチェン)は、規格外のパワーで開幕スタメンを狙う。新入団選手の中でも頭一つ抜ける1メートル95、105キロの右の大砲候補。狙うは来季の開幕スタメンだ。

 中2から野球を始め、日本の甲子園に憧れて宮崎・日南学園に留学。憧れていたのはヤンキースのアーロン・ジャッジだった。中2の時に米国でヤ軍の試合を観戦。ジャッジのフリー打撃に目を奪われ「全力で振ってないように見えるけど、あれだけ飛ばすのが凄い。将来自分もそういう選手になりたい」と大きな背中を追う。

 握力95キロというパワーを生かし目標は本塁打王。「ホームランをたくさん打ってチームに貢献したい」と鼻息を荒くしている。

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