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このまま市川引退…棚橋弘至の必殺技に散る 声を震わせて「ファンの皆さんがいたから…」

スポニチアネックス / 2024年12月18日 5時22分

胴上げされるこのまま市川(撮影・酒井卓也)

 ◇DRAGONGATE(2024年12月17日 東京・後楽園ホール)

 DRAGONGATEのこのまま市川(50)は、17日の後楽園ホール大会で新日本プロレスの棚橋弘至(48)を相手に現役ラストマッチに臨み、最後はハイフライフローを受けて26年間の現役生活に終止符を打った。

 98年に闘龍門でデビュー。26年間プロレス界の“お笑い担当”して、アブドーラ・ザ・ブッチャー、曙、長州力、武藤敬司など大物選手と対戦して“迷”勝負を生んできた。

 その中で、今年9月の神戸大会で市川は「いろいろ考えまして、現役生活引退しようかなと思います」と引退宣言。引退試合の相手は、プロレス界の“100年に一人の逸材”棚橋との対戦となった。

 引退試合のゴングが鳴ると、棚橋の張り手でまさかのカウント3。わずか16秒の決着に、市川は「俺の26年をなんだと思ってるんだよ」と再試合を志願。

 棚橋も受け入れて再試合が始まった。何度も苦しい場面があったが、ファンの大歓声に粘りを見せた。その中で得意のロープ渡りやスクリューカンチョーなども披露。最後はツイストアンドシャウト3連発そしてスリング・ブレイドをくらうと、棚橋の足にしがみつくが会場からは「食らっとけ!」の大コール。そのコールに答えるように横たわり、棚橋の必殺のハイフライフローを受けて現役生活に終止符を打った。

 引退セレモニーでは“師匠”ウルティモ・ドラゴンが「きょうはひと言だけ言わせてくれ…頼むから俺よりも先に引退するなよ。だけど一時代を築いてお前こそが本物の男だ!ありがとう!」とねぎらった。

 マイクを持った市川は「26年間ありがとうございました。1人ではこんなに26年間も頑張れなかったです。周りの人も居て、校長も居て、支えてくれるファンの皆さんがいたからやってこれました。どうもありがとうございました」と感謝した。「僕はレスラーを引退しますけど、市川寛二としてまた皆さんにお会いする時もあると思います。その時に、笑顔で会いましょう」と声を震わせながら惜別の言葉を並べた。

 バックステージでは仲間に感謝した。「第2青春時代を過ごさせてもらった仲間たちに感謝しかないです。僕は26年間やりきました。ありがとうございました!」と現役生活に別れを告げた。

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