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ゴルフのことを考え続けた上田桃子のプロ20年 多くの選手にも愛された

スポニチアネックス / 2024年12月19日 8時1分

上田桃子

 【山手あかりのエキストラホール】女子ゴルフの07年賞金女王で日米通算17勝の上田桃子(38=ZOZO)が今年11月に今季限りで第一線を退く意向を表明した。最終戦となった大王製紙エリエール・レディースは惜しくも予選落ちに終わったが、最後まで持ち味である強気のゴルフを貫いた。

 記者は渋野日向子らと同じ黄金世代の98年度生まれ。ゴルフを始めて間もない頃から、強くてかっこいい上田選手の存在は憧れそのものだった。今でも記憶に残っているのが、小学生の頃に観戦に訪れたサントリーレディースのプロアマ大会。練習後に勇気を出して「一緒に写真を撮ってください」とお願いすると、上田選手は快く応じてくださった。それなのに幼少期の私は、緊張でガチガチになりうまく笑えず。実家に飾られたその写真を見るたびにちょっぴり後悔がよみがえる。

 感情を前面に出すプレースタイルで勘違いされることも多いが、根は思いやりにあふれた優しい性格。最終戦で行われた引退セレモニーでは、多くの選手たちが別れを惜しみ涙した。初日には、同期の諸見里しのぶも現地で応援。「桃子さんのショットを目に焼き付けておきたい。小学校の時に出会って、こういう日が来るなんて想像もしていなかった。本当に凄く支えてもらったなということを改めて感じながら(組に)ついてました」と盟友への思いを巡らせた。

 プロゴルファーとして歩んできた20年。オフの日であっても、気づけば考えているのはゴルフのことだった。原動力になっていたのは「うまくなろう、強くなろう」というひたむきな思い。1日2000球を打ち込むなど、ストイックにゴルフと向き合い続けた。これから始まる第二の人生。ツアーからはいったん離れるが、最後の会見で「本当に自分がゴルフをやってないイメージがあまり湧かなくて。でも多分練習は行くと思います。ゴルフはプライベートでもやることがあると思いますし、その時に下手くそになっていた自分だと絶対に楽しくないので」と笑う姿がいかにも上田らしかった。 =終わり=

 ◇上田 桃子(うえだ・ももこ)1986年(昭61)6月15日生まれ、熊本市出身の38歳。9歳からゴルフを始め、熊本・東海大二高(現東海大熊本星翔高)卒業後の05年にプロテスト合格。本格デビューの06年に賞金シードを獲得し、07年には年間5勝を挙げて21歳で当時の最年少賞金女王に輝いた。08年からは米ツアーに本格参戦し、11年ミズノクラシックで初優勝。14年以降は主戦場を日本に戻した。日米通算17勝。1メートル61、54キロ。

 ◇山手 あかり(やまて・あかり)1999年(平11)1月7日生まれ、大阪府出身の25歳。8歳からゴルフを始め、大阪桐蔭高、名古屋商大ではゴルフ部に所属。2021年4月入社。デジタル部門を経て23年1月からゴルフ担当。ベストスコアは69。

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