阪神が今季メキシカンリーグで打率・313&22発のヘルナンデスを獲得へ 一、三塁に左翼守れる中距離砲

ラモン・ヘルナンデス内野手（AP）

　阪神が、今季メキシカンリーグで22本塁打を放った右の中距離砲、ラモン・ヘルナンデス内野手（28）の獲得に動いていることが18日、分かった。母国ドミニカ共和国のメディアが「日本の阪神タイガースと契約した」と報じた。

　1メートル93の長身ながらバットコントロールに定評があり、今季は82試合で打率・313を残した。米国では最高が2Aでメジャー経験はないものの、拠点をメキシコに移した直近3年間で通算・327をマークした。一塁、三塁だけでなく左翼を守れることが補強ポイントと合致。右打者の井上、小野寺、豊田、野口らと、主に左翼を競う構図とみられる。

　メキシコは標高が高い地域の球場もあり、打球が飛んで打高投低になりやすい。一方で投手のレベルも低くなく、ヘルナンデスもスピードボールやムービングボールへの対応力が期待できる。日本の投手に慣れれば、持ち味の好打だけでなく、藤川監督が口にした「日本人にはないタイプ」という長打力を発揮する可能性がある。

　先発、中継ぎ両にらみの右腕・ネルソン（前フィリーズ）と、先発タイプの右腕デュプランティア（前ブルワーズ）の交渉は最終段階。昨季から在籍するビーズリー、ゲラを加えた5人が、藤川体制1年目を支える助っ人になりそうだ。

　◇ラモン・ヘルナンデス　1996年3月2日生まれ、ドミニカ共和国出身の28歳。13年にダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、19年までダ軍傘下に在籍。2Aジャクソンでプレーした19年は98試合で打率・236、11本塁打、44打点だった。以降は米独立リーグやメキシカンリーグでプレー。今季はメキシカンリーグのモンクローバで82試合に出場して打率・313、22本塁打、71打点をマークした。1メートル93、102キロ。右投げ右打ち。