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右肩負傷で世界戦中止の武居 「左手だけでもやる」強行出場志願もドクターストップ 声詰まらせ謝罪

スポニチアネックス / 2024年12月19日 4時31分

<大橋ジム武居会見>1月に予定していた試合が中止となり謝罪した武居(中央)(撮影・藤山 由理) 

 プロボクシング大橋ジムは18日、横浜市内のジムで会見し、WBO世界バンタム級王者の武居由樹が練習中に右肩を負傷したため、来年1月24日(東京・有明アリーナ)に同級10位ユッタポン相手に予定していた2度目の防衛戦を中止することを発表した。

 右腕をつった状態で姿を現した武居は「この試合を楽しみにしてくれたファンの皆さま、本当に申し訳ございません。まずは治療に専念して、少しでも早く復帰できるよう、少しでも強くなって戻ってこられるようにしたい」と声を詰まらせながら謝罪した。

 今月上旬のスパーリング中に右肩を痛めた。激痛がある中で5日に公開練習も行ったが、検査した結果、右肩関節唇損傷で全治4週間と診断されたという。「左手だけでもやる」と武居は強行出場を志願したが、ドクターストップがかかった。ユッタポン陣営にも報告し、延期という形で来年の4、5月の対戦を目指しているという。

 今月14日には、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥と対戦予定だった、挑戦者グッドマンが来日直前の負傷で興行を延期したばかり。再び災難に見舞われた大橋秀行会長は「プロモーターとしての私の責任。武居は勝ちにいくためにギリギリの練習をしてきた結果。選手の気持ちも分かる」と思いやった。

 来年にも同じキック出身で、WBOアジア・パシフィック同級王者の那須川天心(帝拳)との対戦も待たれる武居だが「今はケガを治すことしか考えていない。その先のことを今の自分に言う資格はない」と話すにとどめた。 (伊東 慶久)

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