来季J2の磐田、ハッチンソン新監督の就任を正式発表 「昇格に向け一丸となり頑張っていきます」

ハッチンソン監督

　来季J2に降格する磐田は19日、新監督に今季途中から横浜を指揮したオーストラリア人のジョン・ハッチンソン氏（44）が就任すると発表した。外国籍の監督は20年に指揮を執ったスペイン人のフェルナンド・フベロ氏（50）以来5シーズンぶり。前年にチームをJ1昇格に導いた横内昭展前監督（57）は、シーズン終了後に責任を取って辞任していた。

　ハッチンソン氏は磐田を通じ「伝統と数々のタイトルを獲ったクラブで働けることに喜びを感じています。またチーム関係者を始め、素晴らしい選手やスタッフと仕事ができるのを楽しみにしています。そして何より昇格に向け一丸となり頑張っていきますので、ジュビロ磐田へのご声援をよろしくお願いいたします」とコメントした。

　今季、7月に成績不振で横浜を解任されたハリー・キューウェル前監督（46）の後を継ぎヘッドコーチ（HC）からの昇格でチームを指揮。攻撃的スタイルを踏襲しながら4―3―3の布陣をベースに微調整を加え、その後のリーグ戦15試合を7勝2分け6敗として9位でシーズンを終えた。また過密日程の中、若手を積極的に起用しながらルヴァン杯と天皇杯ではともに4強入り。9月に開幕したACLEでも東地区1次リーグで4勝1分け1敗と年内の6試合を首位で終えた。

　横浜時代には選手に寄り添う指導法で「ジョン」「ジョンさん」と慕われた“熱血漢”。名門復活へ、磐田が新指揮官の下、まずは1年でのJ1復帰を目指す。

　◇ジョン・ハッチンソン　1979年12月29日生まれ、オーストラリア出身の44歳。選手時代はオーストラリアAリーグのセントラルコーストなどで主にMFとしてプレー。15年に同クラブで指導者のキャリアをスタートさせ、MLSシアトルでもコーチを務めた。21年に横浜のHC、23年に横浜FCのHCを務め今季から再び横浜のHCに復帰していた。