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経済評論家・加谷珪一氏 ガソリン価格値上げに「手取りうんぬんの前にますます手取りが減っちゃう…」

スポニチアネックス / 2024年12月19日 12時47分

東京・赤坂のTBS社屋

 元日経BP記者で経済評論家の加谷珪一氏が19日、TBS「ひるおび」(月~金曜前10・25)に出演。同日からガソリンなどの補助金が減額され、ガソリン価格が上昇したことについて言及した。

 政府は11月に石油製品の価格を抑えるための補助金も減額を決定。ガソリンなど石油製品1リットル当たりの補助金は、19日と来年1月16日に分けて段階的に合わせて約10円減る。このためガソリンなどの価格は、19日以降に約5円、来年1月16日以降はさらに約5円値上がりが見込まれている。

 自民、公明、国民民主3党はガソリン税の暫定税率を廃止する方針で合意したが、減税の時期について、与党は再来年度以降を想定。一方、国民民主党は「1日も早い廃止」を求めている。

 経済産業省が18日に発表した16日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査と比べて10銭高い175円80銭だった。6週連続の値上がりで7月中旬以来、約5カ月ぶりの高値となった。原油の輸入価格は下落傾向にあるが、19日からの政府の補助金縮小を見越し、販売価格に反映する動きがあったためとみられる。

 加谷氏は「今までは、本来は原油価格と為替の影響を受けるんです。原油価格は今ほとんど同じなんですよ。ということは(今は)為替で変動している。今、190までいきそうなんですが、為替がもっと円安になっちゃうと、もっと上がる可能性があるということなので、先行きは為替次第でどうなるとという感じです」と説明。

 そして、「たくさん(車に)乗る方は大変なんですが、1番影響受けるのは業務で車を使っている方。これは社会全体の物価上昇につながっちゃう。広範囲に影響が及ぶ可能性がある」と指摘し、「手取りうんぬんの前にますます手取りが減っちゃうという状態になりかねないですね」と懸念を示していた。

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