1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

阿武咲が涙の引退会見 好敵手、貴景勝に「同じ時代に生きられて良かった」と感謝

スポニチアネックス / 2024年12月19日 15時48分

涙ながらに好敵手だった貴景勝との思い出を語る阿武咲

 18日に現役引退を発表した大相撲の元小結・阿武咲(本名打越奎也、28=阿武松部屋)が19日、東京・両国国技館の記者クラブで会見し「今はものすごくすっきりした気持ち。やりきったという思いでいっぱいです」と心境を述べた。11月の九州場所は東十両10枚目で2勝11敗2休に終わり、幕下転落が確実だった。

 小兵ながら下から突き上げるような激しい突き押しを武器に幕内に42場所在位したが、最近は右膝や右足首のけがで低迷。今年夏場所前には両肩を痛めるなどまさに満身創痍の状況だった。日常生活でも歩行もままらない状態、夫人に肩を借りるなど「正直、相撲を取る体ではなくなりました。映像とか見ても阿武咲の相撲ではないと思いました」と引退決断に至った経緯を明かした。

 「真っ向勝負、絶対に逃げない」をモットーに相撲道に精進した13年の力士生活。思い出の一番には幼少期からライバルだった貴景勝と優勝争いをした23年初場所13日目の直接対決を挙げた。「負けはしましたが、すべてを出しました。昔から知っている間柄で、最高峰の舞台で優勝争いしてるのが特別で。勝ち負けというより、うれしい気持ちが強かった。悔しかったけど、この舞台で顔を合わせられて良かった」

 貴景勝は今年秋場所中に引退したが「同じ時代に生きられて良かった」と感謝の思いを述べた。引退の報告をした際の会話に及ぶと阿武咲は感極まって言葉に詰まった。「“俺たち頑張ったよな”って言われて…、うれしかった。大きい存在でしたし、もう1回対戦したかった。プロで全然勝てなかったので勝ちたい気持ちが強かったですね」と涙を浮かべた。

 28歳での引退。満開の花は咲かせることができなかったが、師匠の阿武松親方(元幕内・大道)は「もう少し頑張ってほしい気もあったが、よくやってくれた。部屋頭として、長く支えてくれたし、阿武松部屋の名前も大きくしてもらった」と労いの言葉を寄せた。今後は親方などとして角界には残らず、美容品販売などを扱う会社に就職する予定。断髪式は来年6月1日に国技館で行う。

 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください