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渡辺恒雄さん死去 川淵三郎氏追悼「侃々諤々の論戦を繰り広げたことが懐かしい」かつて故人と大舌戦

スポニチアネックス / 2024年12月19日 17時29分

川淵三郎氏

 読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄(わたなべ・つねお)さんが死去した。98歳。東京都出身。プロ野球・巨人のオーナー、株式会社読売ジャイアンツ取締役最高顧問などを歴任した。

 日本サッカー協会の相談役を務める川淵三郎氏(88)が、協会を通じ「突然の訃報に言葉もありません」とコメントを発表。

 「ちょうど7年前、自伝を出す際に渡邉さんと対談する機会に恵まれました。高円宮殿下のご葬儀の際にお会いして以来で、久しぶりにお目にかかれて本当にうれしかった。既に90歳を越えておられるにもかかわらず矍鑠とされ、話される内容も鋭く、得難い時間を過ごさせていただきました。頭脳では到底かなわないものの、そのお姿を見て渡邉さんのように年を重ねていきたいと思いました。その渡邉さんが亡くなり、目標を失った思いです」と故人を悼んだ。

 さらに、かつて舌戦を繰り広げたことにも触れ、「Jリーグ開幕当時、クラブの呼称問題などで侃々諤々の論戦を繰り広げたことが懐かしく思い出されます。渡邉さんとの論争が世間の耳目を集め、多くの人々にJリーグの理念を知らしめることになりました。恐れ多くも不倶戴天の敵だと思っていた相手が、実は最も大切な存在だったのです。まさに渡邉さんはJリーグの恩人。心から感謝しています」と言及した。

 そして、「在りし日のお姿を偲び、ここに謹んで哀悼の意を表します」と渡辺さんを悼んだ。

 渡辺さんと川淵氏は94年にサッカー・JリーグでV川崎(現東京V)の東京移転や企業名を入れないクラブの呼称などを巡って衝突。互いを「独裁者」と呼ぶなど舌戦に発展した過去がある。

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