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「ライオンの隠れ家」向井理、好感度を“犠牲”にして挑んだ難役…その本音は 最終回、どうなる祥吾

スポニチアネックス / 2024年12月20日 14時2分

金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」第10話。ライオン(佐藤大空)を見つめる父・祥吾(向井理)(C)TBS

 俳優の柳楽優弥(34)主演のTBS金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」(金曜後10・00)最終回が、きょう20日に放送される。柳楽演じる主人公・洸人が失踪したシーンから始まるが、向井理(42)演じる“DV夫”祥吾の運命にも注目が集まっている。

 <以下、ネタバレあり>

 柳楽が演じるのは、坂東龍汰演じる自閉スペクトラム症の弟・美路人のために生きる真面目で優しい市役所職員・小森洸人。2人で暮らす兄弟が佐藤大空(たすく、5)演じる謎の男の子「ライオン」と出会い、ある事件に巻き込まれていくオリジナルのサスペンスで、先の読めないオリジナルストーリーと、豪華キャストの演技が光る話題作。

 いよいよ最終回を迎える同作。美路人の前から姿を消した洸人は一体どこへ。兄弟とライオンが再び一緒に生きる中で見る新しい景色とは…。

 小森兄弟やライオンのその後にも注目が集まる中、視聴者の関心を引いているのは、向井演じる橘祥吾。これまで妻・愛生(尾野真千子)やライオンに暴力を振るい、第9話では愛生を軟禁し、第10話で暴力を振るわれた状態で発見されたシーンも描かれ「めっちゃ怖い」と視聴者に強烈なインパクトを与えてきた。

 だが、向井の悲哀にじみ出る演技によって、祥吾の境遇に共感する視聴者も。祥吾は児童養護施設で育ち、橘家からは病弱な跡取り息子の代わりとして引き取られ、それなのに会社と義家族からは切り捨てられて居場所はなく…同じ境遇の愛生と家庭を築いたが、血のつながりに固執するあまり愛情がゆがんでしまう。それでも、第10話でライオンに「愁人は、パパと一緒にいてくれる?この先もずっと…」と語りかけるシーンには、間違いなく我が子への愛情が含まれていた。

 その後、ライオンを助けようとする洸人ともみ合いになり、最後にはライオンの涙を見て言葉に詰まる。そして、パトカーのサイレンが鳴り響く中、ライオンを連れ行く洸人の後ろ姿を、なすすべなくただ見つめる…という、悲しい展開となった。

 暴力は決して許されることではなく、祥吾の行動は犯罪行為となる。だがそんな役ながら、向井の見せる表情などから「橘祥吾、暴力的な部分はマジでクソなんだけど、家族を失いたくない。と思う気持ちは愛生も洸人もみっくんも同じなんだよな。橘祥吾をただの“悪”とは思えないでいる」「橘祥吾のやってることは最低最悪なんだけど、“誰でもそうなる危うさがある”って洸人の言葉は核心ついてる。家族とか、愛とか、結局みんな根っこは同じなんだよね」と理解を示す声も上がっている。

 番組を手掛ける松本友香プロデューサーは以前、祥吾を演じた向井について「この辛い立場の役を引き受けてくださって、洸人との対峙、愛生との関係などどんな時もこのドラマ全体のバランスをみて、最大限の祥吾を演じてくださいました」と感謝を伝えている。

 また向井自身も、クランクアップの際のコメントで「こういう役を演じた経験はそんなに多くなくて、この作品の中での闇の部分、不穏な部分を背負うプレッシャーもありましたが、やりがいは凄くありましたし、短い撮影の中でいろいろ自分なりにも挑戦できたこともたくさんあって、思い出に残る作品になりました」と充実感をにじませ、その上で「懸念してるのがオンエアのたびに僕だけどんどん好感度が落ちていってるので、それを回復する良いアイデアがあれば教えてください(笑い)」と茶目っ気たっぷりに本音を明かしている。

 逮捕されてしまった祥吾の運命は、最終回で描かれるのか。きょう20日午後10時からの第11話が見逃せない。

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