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パリ五輪女子68キロ級銅・尾崎 ロスへ再出発V TS勝ちに笑顔「62キロ級でもうまくいく」

スポニチアネックス / 2024年12月21日 4時23分

女子62キロ級決勝で尾崎(右)が竹元を破って優勝(撮影・篠原 岳夫)

 ◇レスリング全日本選手権第2日 尾崎 Tスペリオリティー3分18秒 竹元(2024年12月20日 東京・国立代々木競技場第2体育館)

 3スタイル計9階級が行われ、女子62キロ級はパリ五輪68キロ級銅メダルの尾崎野乃香(21=慶大)が2年連続4度目の優勝を果たした。約4カ月ぶりの実戦は本来の階級に戻したが、再び68キロ級や非五輪階級の65キロ級で大会に出場する可能性も示唆。28年ロサンゼルス五輪での悲願の金メダル獲得へ、じっくりと適性階級を見極めていく方針を示した。

 今大会に出場した唯一のパリ五輪戦士が、意地と実力をマットの上で見せつけた。尾崎はヤマ場とみられた準決勝で社会人王者の榎本を4―0で破ると、高校総体王者との決勝では、相手に何もさせずにテクニカルスペリオリティー勝ち。「24年を優勝で締めくくれたのは良かった」と屈託のない笑みを浮かべた。

 本来の62キロ級でのパリ五輪への道が断たれたのは昨年9月。68キロ級で代表入りを果たして本番では銅メダルを獲得したが、2カ月の休養期間で体重は8キロ落ちた。10月から練習を再開し、心と体に相談しながら出場を決断。適性階級に戻したと言えるが「まだ4年あり、決めつけられない」と選択肢を残した。

 68キロ級挑戦は、大きな副産物も生んだ。「力の強い選手、差しの強い選手の対策を凄くやったので、62キロ級でもうまくいく。今の方がいい」と進化を実感する。パリ五輪金メダルの元木咲良が君臨する62キロ級か、あるいは68キロ級か。どちらを選択しても、ゴールはロスの表彰台の真ん中だ。(阿部 令)

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