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【全国高校駅伝】長野東が2年ぶりV 1区・真柴リベンジ、4区・今井は能登半島地震被災地へ「勇気を」

スポニチアネックス / 2024年12月22日 15時31分

<全国高校駅伝・女子>両手を広げてゴールテープを切る長野東・田畑陽菜(撮影・井垣 忠夫)

 全国高校駅伝(2024年12月22日 たけびしスタジアム京都発着 男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)

 女子は長野東が1時間7分27秒で2年ぶり2度目の優勝を飾った。2021年の仙台育英以来、女子では3年ぶりの1区からトップを譲らない完全優勝。「後ろからスタートしてしまった、それでも焦らずに淡々と走ることができた。区間賞が取れるとは思ってなかった」。チームに勢いを付けた1区・真柴愛里(2年)は加えて「選手として走れることがうれしかった」と笑顔を見せた。

 連覇がかかった昨年は5位。当時1年の真柴は直前に腰痛を起こし、メンバー入りできずに3区選手の付き添い要員だった。その閉会式。横打史雄監督から問われた。

 「来年は何区を走りたいんだ?」。真柴は「1区です」と応じた。思いをぶつけるように1年後、実際に1区を駆け抜け、4秒差を付けて2区の1年・川上南海にたすきを渡した。

 同じ1年で4区を快走した今井玲那は「自分の走りで勇気を与えられたらと思った」と振り返った。

 石川県中能登町出身。元旦の能登半島地震で自宅は壁がはがれ、断水も起きた。初優勝した一昨年大会をテレビで見て、長野東への進学はすでに決めていた。2週間後の全国都道府県対抗女子駅伝で走った都大路の経験を生かした。

 「1年で5人に選んでもらえた。感謝の思いで走った」

 被災経験ばかりではない。大会直前に負った膝の痛みも、この日スタート前に待機場所へ忘れてきてしまったシューズのアクシデントも乗り越えた。

 「今年走らせてもらえた経験を来年につなげていきたい」。今井の姿を横目に、横打監督は言った。「まさかこんなに早く2回目ができるとは。公立校でもできると証明できた」。思いをつないで1位のままゴールした5人を頼もしげに見つめた。

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