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ゼレンスキー大統領もヘビー級3冠防衛のウシクを祝福「我々は我々のものを手放すつもりはない」

スポニチアネックス / 2024年12月22日 16時1分

ウシク(左)の左がフューリーの顔面をとらえる(AP)

 ◇プロボクシング WBA・WBC・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦 ○3団体統一王者 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)<判定3-0>WBA2位・WBC1位・WBO1位 タイソン・フューリー(英国)●(2024年12月21日 サウジアラビア・リヤド)

 プロボクシングのWBA・WBC・WBO世界ヘビー級タイトルマッチは21日(日本時間22日)に行われ、3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)が挑戦者の前WBC同級王者タイソン・フューリー(36=英国)に3-0で判定勝ちした。体格で劣るウシクが後半に打ち勝つシーンが増え、採点はジャッジ3人がいずれも116-112でウシクを支持した。戦績はウシクが23戦全勝(14KO)、フューリーが34勝(24KO)2敗1分け。

 ウクライナのゼレンスキー大統領もウシクの勝利を祝福した。自身のX(旧ツイッター)に22日、「勝利!今、我々全員にとって非常に重要で必要な勝利だ。オレクサンドル・ウシクはチャンピオンベルトを守ることで、我々がウクライナ人であり、我々のものを手放すつもりはないことを証明した」とコメントを投稿。22年2月からロシアと戦い続ける母国になぞらえ、「どんなに困難に直面しても、我々はすべてを乗り越える。リング上であろうと、戦場であろうと、外交の場であろうと、我々は戦い、我々のものを手放すつもりはない!ウクライナ、勝利おめでとう!ウクライナに栄光あれ!」と喜んだ。

 ウシクはロシアの母国侵攻直後、急きょ帰国してキーウの領土防衛隊に加わった。だが、病院で負傷兵に「俺たちが戦うから」と促されてリング復帰を決意した経緯がある。侵攻前に軍の予備役に入隊した元世界ヘビー級王者のウラジーミル・クリチコ氏はリヤドに駆けつけて試合を観戦し、「ウクライナはあなたがいることを幸運に思う。我々の抵抗の象徴です。ウクライナに栄光あれ!」とXに記した。

 ウシクは5月に行われたフューリーとの初戦で9回にダウンを奪い、2-1で判定勝ち。WBCのベルトを奪取して史上初となるヘビー級4団体王座統一に成功し、クルーザー級と合わせて2階級で4団体統一を成し遂げた。フューリーとの契約には再戦条項があり、指名試合を回避するため6月にIBF王座を返上。今回は3つのベルトの防衛戦だった。

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