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阪神・梅野 巨人移籍“甲斐キャノン”に対抗心 “バズーカ”復活手応え!宿敵相手に貢献誓う

スポニチアネックス / 2024年12月23日 5時17分

ファンクラブのクリスマスパーティーに出席した阪神の岩崎(左)と梅野(撮影・大森 寛明)

 阪神・梅野隆太郎捕手(33)が22日、ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人に移籍した甲斐拓也捕手(32)に対抗心を燃やした。勝負どころでの強い送球など“甲斐キャノン”の異名を持つ強肩を警戒するとともに、自身の武器でもある“梅ちゃんバズーカ”全開で来季はチームの勝利に貢献することを宣言。後輩捕手の存在も刺激にV奪回を期した。この日は、大阪市内で行われたファンクラブイベント「クリスマスパーティー 昼の部」に岩崎とともに参加した。

 意識しないわけがない。梅野はその名を聞き闘志を高ぶらせた。

 「扇の要のところで本当に負けんようにね。同じリーグになったってことなんで、個人としてもチームとしても負けないように」

 巨人に移籍したライバルは宿敵チームの正妻候補だ。梅野が福岡大当時、甲斐はソフトバンクの育成選手。1歳年下の相手とは練習試合を通じて知った仲となり、21年の東京五輪でも同僚として金メダルを獲得。「12球団の中で一番凄い経験をしている」とリスペクトも忘れていない。

 そんな強敵が同一リーグ、しかも今季のリーグ王者・巨人に加入。「(チームの)活気が上がるような性格のキャッチャー」と早くも、もたらすプラスの要素を警戒した。それでも、来季からは同じ捕手として互いの投手陣をけん引しぶつかる相手。対抗心は自然と燃え上がっていった。

 「数字で見えるところより(甲斐は)勝負どころでの送球の強さは凄い。そういうので負けないように。“ここで、これするか”っていうのがキャッチャーの醍醐味(だいごみ)なんで」

 今季は・216に終わった盗塁阻止率だけでなく、負けられないところとして挙げたのは捕手の一塁けん制や、バント処理での二塁送球など数字に表れない送球面での貢献だ。“甲斐キャノン”と称される強肩には“梅ちゃんバズーカ”で対抗。今オフは近年不調だった右肩、右肘のコンディションを上げることに注力し“バズーカ”復活にも手応えはある。

 「(捕手が代われば巨人の)ピッチャーの特徴をつかむという上では苦労すると思う。(打者としては)つけ込めるところというのはあったりもする」。打線の一人としても「捕手・甲斐」の攻略に自信を見せた。

 「大きい存在になる。巨人は優勝しているし乗り越えないといけない壁。大きな壁を乗り越えるためにやるしかない」。ライバルの存在が背番号2の覚悟を強くする。(遠藤 礼)

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