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琴桜 いざ“一発”綱獲り「チャレンジできることに感謝。やるしかない」 日本人8年ぶりへ

スポニチアネックス / 2024年12月24日 4時48分

綱獲りを目指す琴桜は、祖父である先代琴桜の綱と優勝額を手に決意を語る(撮影・西川祐介)

 ◇大相撲初場所新番付発表

 日本相撲協会は23日、大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。九州場所で初優勝した大関・琴桜(27=佐渡ケ嶽部屋)が千葉県松戸市の同部屋で会見。初の綱獲りに向け、さらなるレベルアップと強い覚悟を強調した。モンゴル出身の玉正鳳(31=片男波部屋)が初土俵から所要79場所と外国出身力士で最も遅い新入幕を果たした。

 前場所の優勝力士として臨む会見には、いつもとは違う「特別感」があった。祖父(第53代横綱・琴桜)に並ぶ角界最高位への初挑戦。日本出身では稀勢の里以来8年ぶりの偉業に期待が集まるなか、琴桜は「チャレンジできることに感謝して、やるしかない」と力を込めた。

 横綱とは――。27歳の若武者は「中途半端な気持ちでは上がれない。心技体そろった、全体的に整ったものがないと上がれない地位」と話す。幼少期から部屋に飾られている祖父の「横綱推挙状」を見て育ってきた。記された「品格力量抜群に付き」のごとく、全てにおいて最高のものが求められる地位。先代は昇進まで昭和以降では最スローの32場所を要したが「先代がその地位にいくまで感じた厳しさを感じながら挑戦できれば」と前向きだ。

 九州場所で14勝を挙げ「66勝」で年間最多勝を獲得した。過去大関でタイトルを手にした11人のうち7人が後に横綱に昇進。データも後押しする。舞台は1年前に13勝を挙げ大関を決めた新春の土俵。横綱審議委員会の推薦内規には「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とある。「やってきたものを全部信じてレベルを上げていくしかない。残り2、3週間まだ足りないと思って鍛錬を続けるしかない」とさらなる精進を誓った。

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