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阪神・伊原 プロ先発仕様へ 直球平均球速3キロアップだ 憧れ今永の148キロに追いつく

スポニチアネックス / 2024年12月24日 5時18分

はつらつとノックを受ける阪神・伊原(撮影・北條 貴史)

 阪神ドラフト1位の伊原陵人投手(24=NTT西日本)が23日、京都・久御山町のNTT西日本グラウンドでの練習を打ち上げた。左腕はプロでの先発起用に応えるべく、直球の平均球速の目標値を今年の145キロから3キロアップの148キロに設定。社会人2年間で平均球速を7~8キロ上げた実績があり、そのメソッドの詰まったウエートトレーニングにプロの理論を加え、さらなる進化を期す。

 伊原が、“プロ先発仕様”へのバージョンアップを図る考えを明かした。具体的なテーマは、直球の平均球速3キロアップだ。

 「先発で投げるなら長いイニングということになるので、そこは必要になると思う。常時148キロを出して、ピンチになったらそこから2キロ出すというのがベストですね」

 ドラフト1位指名を勝ち取った今年は平均145キロ前後。だがプロで戦うには、それでは物足りないとみる。そこで一つの指標となるのが憧れの存在である今永昇太(カブス)がDeNA時代の23年に記録した147・7キロ。数値を148キロに設定し、1年目から先発ローテーションとしてフル回転を期す。

 「目に見える部分で言えば、平均球速がNTTで一番伸びたところだと思う。もちろん常に150キロ出せるなら、そっちの方がいい。プロに入ってからのトレーニングでも変わってくると思います」

 実績があるから、言葉が自信を帯びる。大商大4年時は平均137~138キロ。そこから社会人1年目に140キロ前後とし、今年は145キロ前後まで伸ばした。その原動力となったのが、今年から本格着手したウエートトレーニングだ。1週間のうち上半身、下半身を各2日鍛え、残り3日間に体幹トレーニングと休みを組み込む独自メニューで数値を上げた。シーズン中も継続した、その“メソッド”に、プロの最先端トレーニングが加われば、さらに数値を上げることは十分可能だ。

 この日で古巣NTT西日本での練習を打ち上げ。最後はアメリカンノックで、笑顔とともに全体練習を締めくくった。年が明ければ入寮、新人合同自主トレ、キャンプ…と環境は激変する。「自分としても、チームとしても、ルーキーイヤーでの活躍というのは求めている部分。一日一日やった結果、勝手にそこ(新人王)に近づくようなイメージでやりたい」。大志を抱き、次のステージに向かう。 (松本 航亮)

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