【光る君へ 名場面&その後】隆家23年ぶり“時代を変える矢”竜星涼好演「視聴者の心に命中」ネット絶賛
スポニチアネックス / 2024年12月24日 11時3分
女優の吉高由里子(36)が主演を務めたNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は今月15日、15分拡大で最終回「物語の先に」(第48話)が放送され、完結。29日には「総集編」(後0・15~4・03)がオンエアされる。名場面を振り返る。
<※以下、ネタバレ有>
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛けた大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。
終盤、存在感を増したのが藤原隆家。大宰権帥としてリーダーシップを発揮し、異国の海賊による九州への侵攻「刀伊の入寇」(寛仁3年、1019年)を見事撃退。中関白家凋落の発端となった「長徳の変」(長徳2年、996年)(第19話、5月12日)以来となる、花山院(本郷奏多)に向けた時とは全く異なる、矢(鏑矢)を放つシーン(第46話、12月1日)に高揚した。
朝廷が褒賞を渋るも、部下思い。平為賢(神尾佑)を肥前守に推挙した。
そして、万寿4年(1027年)。まひろ(吉高由里子)を訪ね、藤原道長(柄本佑)の病状を伝えた。
隆家「嬉子様と妍子様を立て続けに亡くされ、すっかり気落ちされたのであろう。我が子を道具のように使うた因果だ。ああいう姿を見ると、俺は偉くならなくて、まことによかったと思う」
まひろ「大宰府では、大層なお働きでしたのに。都の者は、それを知らないのでございますね」
隆家「俺は先頃、中納言も返上した。内裏の虚しい話し合いなぞに出ずともよくなっただけでも、清々した」
まひろ「隆家様らしいお言葉ですこと」
大河初出演となった俳優の竜星涼が好漢ぶりを体現。代表作の一つとなった。
SNS上には「不幸な中関白家にあって、酸いも甘いも知った隆家が精神的に成長し、最後に大宰府で活躍する姿にシビれました!まさにハマり役でしたね」「昔、ノリで花山法皇に矢を放って追放された男が、今度は民を守るために矢を放つとは」「あの時の矢は視聴者の心に命中しました」などの声。反響を呼んだ。
史実としては、没年は寛徳元年(1044年)。長暦元年(1037年)、大宰権帥に再任された。
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