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豊昇龍 オレ流綱獲り!脱・叔父で初場所Vへ「あの人みたいになりたいと思うより自分らしく」

スポニチアネックス / 2024年12月25日 4時35分

照ノ富士(左)と談笑する豊昇龍(撮影・白鳥 佳樹)

 大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)で横綱昇進を目指す大関・豊昇龍(25=立浪部屋)が24日、両国国技館で行われた力士会前に取材に応じ、オレ流での大願成就を誓った。昇進には優勝が絶対条件の中、叔父の元横綱・朝青龍からの脱却を宣言。相星決戦で敗れた先場所の悔しさを糧に「自分らしさ」を貫く覚悟を示した。

 琴桜とともに初場所の主役となった豊昇龍は力士会の会場となった国技館の大広間で大勢の報道陣に囲まれた。居合わせた照ノ富士から「綱獲り(の会見)か?」といじられると照れくさそうに「頑張ります」と即答。「綱獲りとかそういうのは考えずに、自分の相撲に集中して。いつも通りにやる」と平常心を強調した。

 昨年秋場所で大関に昇進。先場所は優勝こそ逃したが13勝を挙げ、初場所の成績次第では横綱昇進の可能性がある。冬巡業を終えて22日に帰京。この日は東京都台東区の立浪部屋で十両・木竜皇と17番取り、初場所へ本格始動した。

 横綱のイメージを問われると「子供の時からすぐ隣で見てきたから。横綱としてでなく叔父さんとして見てきたが、今はやっぱり凄いなと思う」と答えた。叔父は大関を3場所で通過。03年初場所を14勝1敗で制し、モンゴル出身で初めて最高位をつかみ、25回優勝の大横綱になった。立派なお手本が身近にありながらも相撲道はオレ流を貫く。「あの人みたいになりたいと思うより、自分は自分。自分らしく、自分のことを出したい」と力を込めた。

 脱・朝青龍を成し遂げたときに大きな夢が現実になる。その答えは九州場所にあった。秋巡業から徹底してきた前に出る攻撃的な攻め。「前に前に出られたのが(好成績の)要因」と自信を深める。昇進には優勝が絶対条件。九州場所は千秋楽の相星決戦で敗れ、あと一歩で優勝に届かなかった。その悔しさは忘れていない。「(優勝が)目の前にあったが、気持ちが足らなかった。しっかり稽古したい」。激しい闘争心は叔父から受け継いでいるはず。大爆発は時間の問題かもしれない。

 ≪2場所休場中 照出場前向き≫両膝のケガと糖尿病などで2場所連続全休中の横綱・照ノ富士は初場所出場へ前向きな姿勢を見せた。力士会にリラックスした表情で参加し、「やれることはやっています。先場所よりは(状態は)全然いい」と体調は上向き。12日の冬巡業では大関・大の里と8番取り、5カ月ぶりに実戦稽古を行った。1日のみで本調子とはいえないが、初場所までは約3週間ある。「もうちょっとペースを上げていければ。まだ時間はある」と3場所ぶりの出場へ意欲を見せていた。

 ≪関取最重量は剣翔203キロ≫日本相撲協会は24日、関取の身長、体重を発表した。この日計測した体重は琴桜が前回測定(9月の秋場所前)から3キロ増えて181キロ、豊昇龍は1キロ減の148キロだった。横綱・照ノ富士は176キロのままで、大関・大の里は3キロ増の185キロ。関取最重量は十両・剣翔の203キロで、最軽量は幕内・翠富士の114キロだった。幕内平均は160・1キロとなった。

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