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大の里 九州場所V争い“蚊帳の外”反省 体調管理で空気清浄機、加湿器フル稼働「悔しさは一回きりで」

スポニチアネックス / 2024年12月26日 4時33分

<二所ノ関部屋稽古>白熊(右から2人目)とともに稽古に臨む大の里(左)(撮影・西海健太郎)

 大相撲の大関・大の里(24=二所ノ関部屋)は25日、初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)に向け茨城県阿見町の部屋で基礎中心の調整を行った。直前の巡業を体調不良で離脱した九州場所は調整不足で9勝と悔しい結果に終わり、体調管理の重要性を痛感。苦い経験を教訓に巻き返しを期している。

 約3週間の冬巡業を終えたばかりの大の里は相撲を取る稽古は控え、若手に胸を出した以外は土俵の外で四股、すり足、てっぽうに終始。実戦稽古より基礎を重視した。「巡業は相撲を取る稽古が中心。おろそかだったので基礎を重点的にやることを意識している」と説明した。

 九州場所は悔しさと反省の場所だった。大関として初めて参加した10月の秋巡業。「アデノウイルス感染症」で途中離脱した影響で本来の姿を取り戻すことができなかった。「いろんな人から体の張りがなかったと言われました。調整不足、準備不足が全て出た場所だった」。新大関で9勝は及第点も、千秋楽は土俵の下から琴桜と豊昇龍の相星決戦を見守った。「大関3人いて1人だけ仲間外れ。自分が何でこの場にいないんだろうと。もどかしかったし、悔しかった」と唇をかんだ。

 場所後の冬巡業には体調管理をテーマに臨んだ。「部屋には空気清浄機、加湿器を持ち込んで常に稼働させていた。帰ったら手洗いうがい」。長時間のバス移動に加え寒さも本格化を迎える中、全日程を完走。「無事に終えて良かった」と表情も明るい。

 横綱昇進を目指す先輩大関2人は一歩先へと歩み始めた。リベンジを期す24歳の大器もこのまま後塵(こうじん)を拝するわけにはいかない。「この悔しさは一回きりで終わらせたい。一年の始まりの大事な場所。2025年を盛り上げるよう頑張りたい」。正月休みを挟み体調維持が難しい新春場所こそ大の里の成長を示す絶好の舞台となる。 (黒田 健司郎)

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