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巨人のマー君誕生!背番「11」 憧れ斎藤雅の系譜「巨人ファンで凄く好きだった」 阿部監督の誠意に感謝

スポニチアネックス / 2024年12月26日 5時33分

笑顔で背番号11を披露する田中将(撮影・沢田 明徳)

 楽天を自由契約となり、巨人に移籍した田中将大投手(36)が25日、都内のホテルで入団会見を行った。年俸1億6000万円プラス出来高払いの1年契約で、背番号は斎藤雅樹らかつてのエースもつけた「11」に決定。当面の目標でもある日米通算200勝にあと3勝としている右腕は、幼少期からのファンだった新天地で0勝に終わった今季からの巻き返しを誓った。

 クリスマスに設定された入団会見。日米通算197勝を積み上げてきた田中将が、伝統球団で再出発する。「残り3勝というところをフォーカスされるけど、3勝で終わる気持ちはありません。自分自身、まだまだできるんだという証明をしたい」。マウンドと同様、鋭い眼光で言った。

 11月にプロ入りから通算11年プレーした楽天を退団。2億6000万円から大幅な減俸提示を受けたが、何より求めたのは「やりがい」だった。感じたのは獲得を熱望した阿部監督を含む球団の熱意と誠意。「一番、熱くお声掛けしていただけた。迷うことはなかった」と感謝する。背番号は過去に斎藤雅樹らもつけた「11」に決定。夏の甲子園2連覇を果たした駒大苫小牧(北海道)2年時以来となる番号が付いたユニホームに袖を通し「巨人ファンで斎藤雅樹さんが凄く好きな投手だった。何かの縁だと思った」と感慨を込める。育ててもらった古巣には「感謝の気持ちはこれからも変わらない」とした。

 右肘の手術明けだった今季はわずか1試合の登板で0勝。「これまで振り返って、野球で何もできなかったシーズンは本当に初めて」と悔しさをにじませる。巻き返しを目指す新天地には頼もしい盟友がいる。小学校時代は自身が捕手でバッテリーを組んだ坂本には、獲得が正式発表された前夜に連絡し「分からないことがあったら聞いて」と約束された。人生が再び交錯し共闘できる。「想像もしていなかったけど、同じユニホームを着てプレーできるのはうれしい」と素直に喜んだ。

 会見に同席した阿部監督も「とにかく貯金できる投手というのは知っている」と期待する。今季15勝の菅野はオリオールズに移籍。投手陣最年長となる右腕は「自分の経験を、若い選手に伝えていきたい」と精神的な支柱としての役割も担う。

 日米通算200勝という偉業を目前にしながら、苦境が続くが「ここ数年、ずっと聞かれて、ずっと答えて、ずっと達成できてないので、いいかげん、クリアしたい」と決意を込める。ヤンキースと巨人という日米の名門球団に所属したのは松井秀喜以来2人目だ。

 田中将は「どういう形であれ、チームに貢献できるように。結果で恩返ししたい」と誓う。まだまだ36歳。闘魂を込め、腕を振る。(小野寺 大)

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