広島・末包 目からうろこの“悪癖”発覚…矯正のため打撃フォーム改造に着手
スポニチアネックス / 2024年12月26日 5時3分
広島・末包昇大外野手(28)が25日までに、打撃フォームを改造していることを明かした。今オフ、目のトレーニングを行った際に「左目だけで球を追う」癖が発覚。悪癖を矯正する一環として打撃時のスタンスをプロ入り後初めてスクエアに変更した。すべては選球眼と打撃向上のためだ。新外国人の加入で外野争いは激化が予想。“弱点”克服を目指す和製大砲が新境地開拓でレギュラーを奪い取る。
新たな取り組みに本格着手した。きっかけは坂倉が師事するトレーナーからの指摘だった。目のトレーニングを行ったことである「目の動き」の癖が発覚。まさに目からうろこが落ちた瞬間だった。打者にとって“弱点”となる悪癖を直すため末包は打撃フォームの改造を選択した。
「(打撃フォーム改造を決断した理由は)目線を変えないようにするため。僕の利き目は左目ですが、球を左目で追ってしまっていた。最初からクロス気味(スクエア)で構えていたら、ちゃんと球も見えるし、(顔全体で球を)追うこともなくなった」
悪癖を矯正する一環が打撃フォームの改造だった。通常、打撃時はオープンスタンスの方が視野が広がり、球が見えやすいとされる。しかし、末包の場合は左目だけで球を追っていたことで、同時に頭も大きく動いてしまっていた。それが選球眼の悪さにもつながっていた可能性がある。そのため現在はスクエアに変更。早くも、その効果は表れていた。現在では両目で球を追うことができ、悪癖も改善されたという。
3年目の今季は自己最多の79試合に出場。304打席に立って打率・238、9本塁打、37打点。一方、85三振は自己ワーストだった。確実性アップに向け、目からアプローチして視野を広げていく算段だ。
「球の見極めもしやすくなる。安定した成績を残すために目の使い方、顔の使い方が大事」
今オフは新外国人野手のファビアンが加入。外野争いの激化が予想されるが、ライバルに打ち勝つべく、あらゆる手法を駆使する。来年1月にはカブス・鈴木と3度目となる合同自主トレに参加予定。「(今)試していることを誠也さんとの自主トレに持っていって、どうですかね?と話をしたい」。“師匠”との意見交換を経て2月の春季キャンプに向け、土台構築に励む。
「打撃フォームを固める時間をつくらないと精神面とも言っていられない。今の自分に必要なのは、そっち(メンタル)よりも練習だと思う。来年の漢字一文字は奪取の“奪”。レギュラーを奪えるように頑張ります」
来年は会沢らと護摩行には参加せず、技術を磨く構えだ。レギュラー奪取へ、レベルアップを期する。 (長谷川 凡記)
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