【甲斐拓也と一問一答(3)】東京五輪で同僚だった田中将大から「捕手としていろんなものを吸収したい」

＜甲斐巨人入団会見＞阿部監督（右）と握手を交わす甲斐（撮影・光山　貴大）

　ソフトバンクから国内フリーエージェント（FA）権を行使して巨人に移籍した甲斐拓也捕手（32）が26日、都内で入団会見を行った。阿部慎之助監督（45）が現役時代に背負った背番号10を託される新天地での決意を語った。契約額は5年15億円（金額は推定）。

　報道陣約50人、テレビカメラ7台が並んだ会見には、吉村禎章編成本部長、阿部慎之助監督も同席した。会見のやり取りは以下の通り。

　――甲斐に。田中将と同じチームになる。

　甲斐「やっぱり（東京）五輪で一緒のチームでやらせていただいて、会話もさせていただいたんですけど、ただそれ以降は特には会話もしていないので、これからコミュニケーションをしっかり取っていけたらなと思っています。あそこまでの投手ですし、いろんな話を聞いて捕手としていろんなものを吸収したいなと思います」

　――組んでみたい投手は?

　「組んでみたいというのは難しいですけど、全て一からのスタートになってしまうので、しっかりどの投手もコミュニケーションを取って、キャンプからしっかりやっていければと思っています」

　――外から見ていた巨人の印象。あとはどう貢献を？

　「若い選手が物凄く力を付けていている印象は試合をしていても思った。投手陣も力のある投手は今年交流戦で対戦していても感じた。やっぱり捕手として一番はチームが勝つことが一番だと思っている。そういったところでのバッテリー間のコミュニケーションだったり、18.44メートルの空間を大事にしていきたい」

　――来季開幕前にはドジャースとの試合がある。

　「今は全くそこまで考えていないです。今はとにかく早くチームに馴染んでコミュニケーション取って開幕に向けてのシーズンを戦うための準備をどれだけできるかというふうに思っている。今はそこまでは考えてないですし、どちらかというと、キャンプのことで頭がいっぱいです」

　――コミュニケーションを取る上で重要視しているものは？

　「しっかり相手のピッチャーの話を聞いて、また自分の思っていることをしっかり話を伝えて。ただ自分の思っているものを伝えるにしてもしっかりしたものがないと伝えきれれないと思っている。それだけの伝えられるものっていうものを準備して、それは試合するまでもそうですし、シーズン始まって試合するにしてもやっぱり投手に不安を持たせないっていうところが大事かなと。不安を持って投げるよりも思い切って不安なく腕振って投げられた方がいいと思う。そのためのこちらから話する時のものはこっちも準備してやらなければいけないかなと思っています」

　――日本一に向けて、負けられない試合での甲斐選手の貢献。どんなところを期待するか？

　阿部監督「僕も現役時代ね、ソフトバンクに日本シリーズ8連敗しているので、そこだけです」

　――セ・リーグと大きく違いがある。今年の日本シリーズやこれまで交流戦で感じた違いは？

　甲斐「打線の組み方もそうですし、途中で選手を代える起用であったり、どこで打順を入れるのか、ピッチャーがやっぱり入っているので。入れ替えの仕方、代えるタイミングであったり、物凄く難しいタイミングがあると思う。そういったタイミング、また日本シリーズでも、やっぱり打席に入っても物凄く難しいなと感じた部分もあった。8番バッターであれば9番にやっぱりピッチャーが入るので、そういったところというのはやっぱりセ・リーグならではだなと感じました」