那須川天心 2・24モロニー戦は「世界に通用するかしないか分かる」25年初戦「革命ののろし上げます」

＜Prime　Video　Boxing　11会見＞対戦相手のモロニーの写真をバックにポーズを決める那須川（撮影・木村　揚輔）

　プライムビデオは27日、来年2月24日に東京・有明アリーナでプロボクシングのダブル世界戦興行「Prime Video Boxing 11」を開催すると発表した。3階級制覇のWBC世界バンタム級王者・中谷潤人（26＝M.T、29戦全勝22KO）が同級6位ダビド・クエジャル（23＝メキシコ、28戦全勝18KO）と3度目の防衛戦、WBA世界バンタム級王者・堤聖也（28＝角海老宝石、12勝8KO2分け）が同級7位で元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾（29＝志成、21勝19KO3敗1分け）と初防衛戦を行うほか、WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川天心（26＝帝拳、5戦全勝2KO）が同級ノンタイトル10回戦で、元WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー（33＝オーストラリア、27勝19KO3敗）と対戦する。

　キックボクシング42戦無敗の“神童”那須川は10月、初のタイトル挑戦でジェルウィン・アシロ（フィリピン）に判定勝ちし、地域タイトルのWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座を獲得した。20年には井上尚弥（大橋）に挑んだこともあるモロニーは今年5月の東京ドームで武居由樹（大橋）に0-3で判定負けしてWBO世界バンタム級王座から陥落。堤聖也が10月にWBA同級王座を獲得する前には来日してスパーリングパートナーを務め、バンタム級4王座を独占する日本人王者への挑戦を希望していた。

　都内のホテルで会見した那須川は、モロニーについて「ボクシングを始めて、初めて名前が分かるというか、ボクシングファンはもちろんあまり興味ない人も知っている」と説明。モロニーは自身との対戦を要求している武居とも戦っているだけに、「比べられることになるので、そことの戦いにもなると思う。キャリアは何倍も上だけど、そうも言ってられないし、世界に通用するかしないかが分かる試合になると思うので、勝ってほしい、負けてほしいという人たちとも勝負していきたい」と気合を口にした。

　2025年については「対世界になると思う。ベルトも見えてきたと思いますし、この一戦は絶対に落とせない。自分より強いと言われている選手はたくさんいる、そういう選手を倒していくのも格闘技の醍醐味。25年一発目、革命ののろしを上げます」と世界獲りを宣言。ラブコールを受けながら待たせている形の武居戦についても「絶対やると思いますよ」と明かした。