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【高校ラグビー】京都工学院 スタンドで見守る“泣き虫先生”「昔を思い出しましたよ」

スポニチアネックス / 2024年12月28日 6時2分

<京都工学院・聖光学院>スタンドから見守った京都工学院の山口良治総監督(撮影・大森 寛明)

 ◇全国高校ラグビー大会1回戦 京都工学院112―0聖光学院(2024年12月27日 花園ラグビー場)

 監督、総監督として伏見工を4度の全国優勝へ導いた山口良治総監督(81)もスタンドから車いすで観戦し、数奇な運命に思いをはせた。試合後は柔らかい笑みで「昔を思い出しましたよ」と語り始めた。1975年、伏見工ラグビー部の監督に就任し、初の公式戦で花園(京都)に0―112で大敗。くしくも、この日と逆のスコアだった。

 「0―112で負けた試合を思い出して“そんな気持ちで相手の方は悔しがっているだろうな”と思っています」。山口さんの率いた伏見工は屈辱を糧に翌年に花園を下してリベンジ。わずか1年後の奇跡で、その後全国制覇を重ねていく原点となった。

 この日、“涙”はなかったが「信は力なり」のもと、赤黒のジャージーが9大会ぶりに聖地で躍動し「伏見の魂を受け継いでくれている」と喜んだ。部の最低限の目標はシード校を破っての8強入り。「ミスを修正して上に向かっていってほしい」と奮起をうながした。

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