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【高校ラグビー】佐賀工が伝統のモール攻撃で初戦突破 枝吉監督「いい判断」

スポニチアネックス / 2024年12月28日 6時2分

<松山聖陵・佐賀工>後半、モールを組んで押し込みトライを決める佐賀工・岩田(撮影・後藤 大輝)

 ◇全国高校ラグビー大会1回戦 佐賀工29―19松山聖陵(2024年12月27日 花園ラグビー場)

 第1グラウンドが発する独特の空気感。前回大会4強ながらノーシードの佐賀工は一瞬、のみ込まれそうだった。前半17分に勝ち越しトライを許す苦しい展開。救ったのが伝統のモール攻撃だった。

 FWの平均体重は相手に分があったが、接点の部分で勝負できる手応えはあった。10―7と3点リードの前半29分に左40メートルのラインアウトからモールを組むと、そのまま突き進んでリードを広げた。主将のNo・8中辻大凱(たいが、3年)は「自信を持って後半もやっていこう」と活気づけた。後半5分、18分も同じ形で得点を積み重ねた。枝吉巨樹監督は「モールで勝負できると判断してからこだわってやっていた。いい判断だったと思う」と選手たちを頼もしそうに見つめた。

 現チームは選抜大会の初戦敗退から始まった。それでも地元であった10月の国スポの少年男子で佐賀工単独チームで3位に入るなど、力をつけて43大会連続の花園に乗り込んできた。30日の2回戦ではBシードの東海大大阪仰星に挑む。中辻主将は「シードじゃない分注目はされてないですけど、勝てば評価が上がると思う」と静かに闘志を燃やす。

 前半に逆転トライを挙げた高校日本代表候補のWTB内田慎之甫(3年)が足の違和感を訴え途中交代するなど、バックス陣には不安を残す。FWにかかる期待は大きい。「モールで勝てなかったら自分たちは苦しくなる。セットプレーで優位に立っていきたい」と主将はイメージしていた。 (杉浦 友樹)

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