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名門・帝京が復活の1勝 開幕戦で京都橘を破り17大会ぶり初戦突破

スポニチアネックス / 2024年12月28日 16時15分

<帝京・京都橘>後半、ゴールを決め喜ぶ帝京・宮本(中、9)(撮影・西海健太郎)

 ◇第103回全国高校サッカー選手権1回戦 帝京(東京B)2―1京都橘(2024年12月28日 国立)

 15大会ぶり出場の帝京(東京B)が京都橘との開幕戦を2―1で制し、07年度以来17大会ぶりの白星を挙げた。

 前半5分、左CKからDFラビーニ未蘭(3年)が頭で叩き込んで先制弾。後半33分に同点に追い付かれたが、2分後に途中出場のFW宮本周征(2年)が勝ち越し弾を決めた。

 歴代1位の80勝(PK戦、抽選含む)、戦後最多タイ6度の優勝を誇る名門。礒貝洋光、中田浩二、田中達也ら多くのプロ選手を輩出し、高校サッカーを席巻した。だが次第に他校の強化に後れを取り、DF稲垣祥(現名古屋)らを擁した09年度を最後に選手権の舞台から遠ざかった。

 転機は9年前。再建を託された日比威前監督がボールをつなぐ攻撃的なサッカーを取り入れると、スタイルに引かれた有望な中学生が集まるように。22年には夏の全国総体で準優勝と結果を残した。今年からチームを引き継いだ藤倉寛監督は攻撃の幅を増やし、東京都予選の壁を突破した。

 ユニホームの胸には夏冬の全国制覇を意味する9つの星が輝く。目標は91年度以来33大会ぶりの日本一。新生カナリア軍団が「10個目の星」をつかみにいく。

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