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【高校バスケ】京都精華学園が3連覇し2年連続3冠 決して口にしなかった「日本一」解禁!!

スポニチアネックス / 2024年12月29日 4時33分

<京都精華学園・慶誠>優勝した京都精華学園(撮影・小海途 良幹)  

 ◇バスケットボール全国高校選手権第6日 女子決勝 京都精華学園59―54慶誠(2024年12月28日 東京体育館)

 女子決勝が行われ、京都精華学園が慶誠(熊本)に59―54で競り勝ち、桜花学園(愛知)に続く史上2校目の3連覇を果たした。高校総体、U18トップリーグと合わせ2年連続の3冠も達成。慶誠は熊本県勢として初めて決勝に駒を進めたが、頂点に届かなかった。

 ついに“アレ”を解禁した。苦しみ抜いて勝ち取った3連覇&3冠。京都精華の選手たちは新チーム発足から決して口にしなかった「日本一」の言葉を発して喜びを爆発させた。林咲良主将(3年)は「自分たちはどこに負けてもおかしくない。日本一の言葉は使わず目の前の試合を大事にしてきた」と強調。総体、U18トップリーグを制しても封印は解かなかったが「今日はさすがに、言いました!」と笑った。

 傑出した存在がいない、今季を象徴する勝利だった。13選手が出場し、2桁得点は留学生2人だけ。1点を追う第2Q残り2分6秒には留学生を除く4人を交代し、1年生3人、2年生1人を投入。直後に逆転し、5点リードで前半を折り返すなどベンチから出た選手がチームを救った。

 昨年優勝メンバーの主力が抜けた今年は戦力が大幅ダウン。チームを率いて50年の山本綱義監督(74)は周囲に「今年は休息の一年」と漏らしていた。校長も務める指揮官の言葉に選手が奮起。「1人が1・2人分の働きをすれば、コート上は6人になる」を合言葉に、リバウンド、ルーズボール、守備の意識を徹底して接戦に強いチームに成長した。

 中高一貫で部員は約35人。練習は密度を重視して基本的に2時間以内で、1、2軍に分けず、全選手が同じ時間帯に汗を流す。山本監督は「試合を重ねるごとに結束して強くなった。(接戦続きで)寿命は3年ほど縮んだが、この優勝で5年は長く生きられる。感謝です」と孫ほど年の離れた選手を頼もしそうに見つめた。 (木本 新也)

 ▽高校バスケットボールの3冠 かつては総体、国体(現国民スポーツ大会)、選手権を対象としたが、19年から国体が16歳以下の大会となったため対象から外れた。22年にU18トップリーグが新設。大会が全国規模で整備された23年から3冠の対象として扱われるようになった。日本協会は国体は単独校で出場しないチームもあったため“3冠”を使用していなかったが、U18トップリーグが加わった23年以降は正式に定義。

 ≪2点差まで迫るも一歩及ばず≫

 慶誠(熊本)は第4Q残り50秒で2点差に詰め寄ったが、残り21秒に相手に苦し紛れの3点シュートを決められて万事休す。2点シュートが52本中14本しか決まらず、シュート精度を欠いたことが響いた。就任6年目の右田卓也監督は同志社大4年時に主将としてインカレに出場。留学生の練習相手を務めるなど、28歳という若さを生かした指導法でチームを強豪に押し上げた。快進撃を支えた司令塔の岸主将は「勝って終わりたかったが、全力は出せた」と充実感をにじませた。

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