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志田「プレッシャーがある中で勝ち切れた」松山「負けてもおかしくない試合」シダマツが逆転勝ちで初V王手

スポニチアネックス / 2024年12月29日 13時45分

女子ダブルスで決勝に進んだ志田(右)松山組

 ◇バドミントン全日本総合選手権第6日(2024年12月29日 東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 女子ダブルスの準決勝が行われ、志田千陽(27=再春館製薬所)松山奈未(26=同)組が大竹望月(22)高橋美優(22=BIPROGY)組に2―1で逆転勝ちした。

 パリ五輪銅メダルペアが底力を見せた。苦しみながら決勝への切符を手にした志田は「相手のペースだった。簡単なミスをしたり、やり方も間違えたが、プレッシャーがある中でも勝ち切れたのは良かった」と安堵(あんど)の表情で話した。

 第1ゲーム、志田・松山組は会場の空調などに対応できずミスを連発して16―21であっさり落とした。第2ゲームも15―13から5連続失点。崖っぷちに追い込まれた。

 しかし何度も修羅場をくぐってきた2人は正念場で「負けたら負けたでしようがないと良い意味で開き直った」(志田)。4連続得点で再逆転。21―19でゲームカウント1―1に持ち込むと、第3ゲームは8―8から8連続得点で一気に流れを引き寄せ、21―15で逃げ切った。

 薄氷の勝利。松山は「負けてもおかしくない試合。ああいう試合はしてはいけない」と反省し「五輪が終わってからメンタルの持ちようが難しかった。全日本総合は獲りたいと2人で話し合ってきた。獲りたい気持ちは変わらない」と初優勝への思いを口にした。

 30日の決勝の相手は、混合ダブルス五輪2大会連続銅メダルの五十嵐有紗と、宮浦令奈と組んで前回大会で優勝した桜本絢子の実力者ペア。熊本マスターズでは2―0で退けているが、侮れない難敵だ。松山は「今の方がコンビネーションをつくってきている。簡単に勝てる相手ではない。我慢して自分たちの良いところを出せれば勝機はある」と闘志をにじませた。

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